昨年12月に開幕してからかなり間が開きましたが、ようやくの観劇でした。
・・・が、まだまだ胃の調子が優れず
大丈夫かなぁとあまり胃を刺激しないようにそーっと行ってきました(笑)
↑“オペラ座の怪人”以来なのでかなり久しぶりですが、懐かしいーー
↑いつもの撮影スポット。
今日は土曜日ということもあって、幼稚園~小学生くらいの子供が多かった印象です。
↑本日のキャスト
大好きな韓さんが熊徹で嬉しかったですもうね、出てきた瞬間の迫力と美声で「韓さん」と秒で分かりました(笑)
これまでネタバレを恐れ原作や観劇レポ等を一切見ずにやって来ましたが、ニュースの特集で韓さんが出演されているのは知っていたのでちょうど遭遇できてラッキーですね。
後からキャストを調べたら今週から戻ってらっしゃったのだとか??
熊徹の不器用な性格や九太を想う深い愛情に韓さんの温かな人柄が出ていて2幕は何度も泣きそうになりました。
カラッとした笑い方も大きな身体で俊敏に動く所も時々唸るように上がる声もやっぱり素敵ですラストにうんうんと成長した九太を見て頷いて、ニッ!と笑う姿にもうそれは完全に息子を誇らしげに見つめる親父の顔なのよ・・・と更にうるっと
猪王山役の芝清道さん
こちらも声ですぐに分かりました。最後に拝見していたのはフロローだったので変態的悪な芝さんのイメージが根深く残っていましたが(笑)褒めてます
人格者で沢山のお弟子さんを抱えている宗師候補だとしても闇に飲み込まれそうな一郎彦の前ではただ1人肩を震わせて息子の無事を祈るお父ちゃんなんだなぁと思うとこちらもうるっ
昔“モーツァルト!”の舞台裏トークを聞いた時に演出家の小池先生が「日本人の感性に合うのは父と子のテーマだ」とおっしゃって日本版は特にヴォルフガングと父レオポルド中心の話にしたという話が印象に残っていたのですが、今回の作品はどこからの視点で観てもまさに!という感じですね。
韓さんと芝さんの殺陣も迫力があってすごく良かったです。どちらの俳優さんも私は声が魅力的だと思うのですが、お芝居や敵対する者同士としての対峙も見応えがありました。パペット?の動きもぶつかり合う鈍い音も迫力満点。
お二人ともその役によっては冷酷無比な恐ろしく不気味な声になるし、すべてを許して包んでくれるような温かな声になるし、声帯が天衣無縫にも程があります・・・
主人公の蓮/九太役は向山佳孝君
小柄だけど声はしっかり男の子ですね。序盤は上唇を噛みながらムッとしている表情が多く九太と呼ばれる前の蓮は人間不信で世の中にイライラしている感じ??
今日が初見だったのであくまで私の感想ですが声変わりの時期なのか一生懸命声が裏返らないように頑張っている様に見えて、お芝居よりもそちらに意識が向いているように感じて表情が固い印象でした。
やんちゃ系ではなく頭でちゃんと考えて行動する知能派っぽいけど、バケモノ達との交流で目を細めて本当に楽しそうに笑う姿が可愛かったです。
蓮/九太の青年役は貞松響さん
セットが回転している間に入れ替わるので驚きました。てっきりライオンキングのようにもう少し子役の出番が続くのかと。
貞松さんは目力があって表情もよく変わるので自分の置かれた状況に悩んで葛藤する姿がすごく印象的でした。
青年になった九太は剣を持って稽古に励む姿は堂々としていてバケモノの中でも「九太さん九太さん♪」と慕われるのが分かる漢!って感じに成長するんですね。熊徹達が愛情を持って育てていたのが伝わって真っ直ぐ育っているんだと勝手に解釈しました。
多々良の近藤聡明さんと百秋坊の百々義則さんはLKのイメージですが、熊徹と同じく九太の為になんだかんだと動いてくれる優しいバケモノで世話焼きの祖父母みたい?笑
哲学的なことを説いてくれる百秋坊百々さんのふんわりとした口調に癒されつつ、ずっと九太に対してツンツンしていた多々良が最後に九太の思いを尊重して肩を叩いてくれるシーンもすごく良かったです。ツンツン具合でふとティモンの近藤さんを思い出しました
一郎彦(少年)役は上田知嗣君
こちらも開幕時を知らないのですが、公演中に声変わりしてしまったのでしょうか?ソロが歌いにくそうでした。
お芝居はキラキラと猪王山を見上げる目と、言葉一つ一つに頷きながらしっかり背を伸ばして父のように正しく強くあろうと胸を張る姿がとっても微笑ましかったです。
このキラキラ具合があってからの最初は微笑ましく見えた手鏡を持って牙が生えていないか確認する姿、大人になって口元を隠す姿が本当に可哀想に見えました。
青年一郎彦役は菊池俊さん
色白で中性的に見えて筋肉はムキムキの青年一郎彦。少年役の上田君と雰囲気も似ていて成長した姿に違和感がありませんでした。ツンツンとしてるのに襟巻みたいに被り物してるの可愛い、と思ったのは私だけではないはず(笑)
そして菊池さん・・・殺陣が凄いですね
剣が空を切る音が聞こえて来そうで、闇に落ちそうになっても変わらず尊敬する父親のように強くなりたいと鍛錬を積んで来たんだなぁと思うとやっぱり可哀想な一郎彦
ハッピーエンドに終わってホッとしました。
でもどうして一郎彦は念動力??を使えたのか、最後まで分からなかったのですが、大人になってから剣のような大きな物まで動かしていたということは闇の力を使っていたってことでしょうか。
二郎丸(少年)役の山岡巧真君
正直に言うと見た目はコロンとしていて可愛いのですが、お芝居が・・・学芸会のようでビックリです。ウリ坊感たっぷりの動きや表情は魅力的なので役は彼自身のキャラクター性で選ばれたのかなと。四季は子役ちゃんもレベルが高いイメージがあったので今回の舞台で実は一番衝撃でした。
しっかり父の血を引いて途中で小さな牙が生えてくるのに二郎丸本人は至って無邪気なのがまた可愛いですね(笑)
青年二郎丸役は筒井圭児さん
牙も立派になって毛並みもしっかりあるのにやっぱり無邪気に笑って「兄ちゃん兄ちゃん」なままの二郎丸が可愛い~筒井さん初めて拝見しましたが、のんびり屋のやんちゃ坊主がそのまま成長したようでこちらも1幕の山岡君からの成長に違和感がありません。
この雰囲気は二郎丸の元々の性格なのか、当然のように牙が生えてるから余裕があるのか、それとも一郎彦が気にし過ぎているだけで本当は牙の有無はバケモノ達にとって大きな問題ではないのか・・・と途中で考えちゃいました。
二郎丸が無邪気であればあるほど一郎彦の心に影が色濃く差していくのがまた悲しい。
宗師役は青山弥生さん
久しぶりに拝見しましたがやはり声のパワーがすごかったです
威厳はあるけど時々漏れる本音がお茶目でバケモノ達に慕われて何百年も長を務めているだけあるなぁ~と納得です。青山さんが小さなお身体で動くたびに耳?がピョコピョコ揺れるのがとってもチャーミングな宗師様でした
関西で何度も拝見してお顔を覚えた方がチラホラといらっしゃって、LKだったりBBが浮かんで懐かしい気持ちになるのも楽しかったですね。川口さんが図書館で神経質なサラリーマンをやっていたのはふふっと笑い声が出ちゃいました(笑)
いつも四季の舞台は何度もカーテンコールがあり、笑いがこぼれるイメージでしたが、今回は何度か出てきた後は出演者がセットの中に納まる形なのできっぱり拍手が終わるのでこれはこれで分かりやすくて良いかも、と思います。
セットがよく回転して人間界とバケモノの渋天街の切り替わりが理解しやすくて最後まで楽しく観ることが出来ました。
それから白鯨のセットがリアルで暗闇を泳ぐ姿が不気味過ぎて最初に出て来た時は鳥肌が
いくつかに分かれたパーツを人の手で動かして左右に割って散らせたり、正面からのアングルになったりとその細かさにやっぱり四季の小道具の使い方はすごい!!と帰りは妹と盛り上がりました。
↑最初に初日の抽選に敗れ、そこから先行の日を勘違いしと散々な結果でチケットを取るのを躊躇った結果、今回の公演は1回分しか取りませんでしたが観られて良かったです。
テレビで拝見した茨木耀太君の九太も観てみたかったですが都合が付かずそこだけは心残りでした。
茨木君はダンスや演劇が未経験ながら5/25の千秋楽の舞台を任されたのですね!!将来の夢は四季の俳優さんとのことなので、大人になった茨木君を四季の舞台で拝見出来る日を楽しみにしていますよ~
↑無事に胃の痛みが出なかった!!という事で帰りは芋屋金次郎のさつまいもソフトを食べました。
昨年芋けんぴが気になって買いに行ったのですが、私はそちらよりもソフトクリームがお気に入りです