遠征も終わり、ようやくの更新です
連休初日の11月3日。この日もマチソワでした
明日の11月4日が大千穐楽ですが、今日がMy楽です。
日替わりキャスト
ビリー 木村咲哉
お父さん 吉田鋼太郎
ウィルキンソン先生 柚希礼音
おばあちゃん 久野綾希子
トニー 藤岡正明
オールダー・ビリー 栗山廉
マイケル 持田唯颯
デビー 夏川あさひ
バレエガールズ チームベッドリントン
トールボーイ 笹川幹太
スモールボーイ 桜井宙
ソワレ公演は日本初代ビリーズの最年少、11歳
木村咲哉君でした。
因みに咲哉君は日本だけでなく、世界でも最年少のビリーなのだとか・・・!
最年長の和樹君とは4歳も離れていますが、身体能力がずば抜けたダンスで魅せてくれました。
そんな咲哉ビリーを見て一番初めに思ったことは・・・
あれ、大きくなった??
でした(笑)
制作発表やインタビュー映像では一番小柄なイメージがあったんですが、体格もガッチリしていて私が今まで観たビリーと変わらないか、もっと背も高かったような?
でもやっぱり最年少。
歌声や表情がまだあどけなくてとても可愛かったです歌は上手でしたが、少しお疲れだったのか?歌い辛そう・・・といった印象。
そして咲哉君と言えば、私は最年少で元気いっぱい♪なイメージを持ってました。
でもそこも違って、意外と大人しいビリーですね
間合いもゆっくり取って、しっかり考えてから話すような仕草を見せるのでまったくイメージと真逆。・・・もしかして一番大人なビリーなのでは?笑
咲哉ビリーは意外性たっぷりでした。
ダンスはアクロバットが得意だったようで、晴翔ビリーに近いダンスですね。《Electricity》での躍動感が素晴らしかったです。
お父さん役の吉田鋼太郎さん。
マチネ同様吉田パパ♪やっぱり声が掠れる時があって少しヒヤッとしましたクリスマスに踊っているビリーを見てからの表情の変化がとても好きですし、最後の面接の子煩悩な感じのやりとりが可愛いですよね。
《Electricity》を椅子に座りながらハラハラと見守り、次第に息子のバレエへの強い想いといつの間にか成長していた姿に気付いて、とても眩しそうにビリーを見つめる姿に泣けました。
思えば、最後もビリー以外には辛い現実が待っているんだと思うんです。
ストライキは失敗に終わり、炭鉱は閉鎖。
「数年後にはビリーが知っている人間はみんな無職になっている。20万人もの男たちが職を失うんだ」と兄のトニーは言います。
ビリーがロイヤルバレエ学校に進む頃には、父もトニーも職を無くしているし、祖母はどんどん痴呆症が進んで今度ビリーが帰って来た時にはもう何も覚えていないかもしれない。
炭鉱で栄えた町が一気に過疎化が進むのも予想されます
そう思うとある意味物語はシリアスな方向に向かうんですが、でもだからこそその中で夢を掴もうとするビリーの姿が強調されてよりキラキラと輝いて見えるのかもしれません。
《Electricity》で輝きを放つ息子をじっと見つめる吉田パパの視線、そして去り際に誇らしげに言い放つ
『あいつは、俺の息子ですたい!!』
がすごく好きでした
ウィルキンソン先生役の柚希礼音さん。
22日の初見以来3度目ですこちらもトニー役の中河内さん&藤岡さんのように魅力の違ったWキャストで楽しめました。
島田さんはビリーに寄り添う優しい母親のような存在で、パワフルな歌と、ビリーとのやりとりがとっても印象深かったです。
逆に柚希さんはキレキレのダンス
ビリーへは母親と言うよりもよき理解者であり、ハグの仕方等が母親よりもどこか姉のような雰囲気を感じさせるなぁと思いました。
上着を脱ぐシーンもさすが元宝塚というキレのいい脱ぎ方だったんですが・・・
特に腰のラップスカートを取る時や、ダンスの時にサッとビリーの持っている羽を奪う動きがカッコ良くって、毎回密かに注目だったんです(笑)羽の扱いは宝塚で慣れっこですもんね
バレエを教えるシーンで心配そうにビリーを見る表情もギャップがあって好きでした( ´艸`)
おばあちゃん役の久野綾希子さん。
何か難しい事を言われると
ぽかん(ㆁωㆁ*)?
な様子は、ソワレで拝見しても根岸さんより症状が進んだおばあちゃんのように感じます。
『あんたの部屋、もう貸してしもうたとよ』
と言う時とか、本気で言っているみたいで笑っていいのか悪いのか分かりませんでした(;´・ω・)
でも最後にビリーの手紙を盗み見ようとジャンプするシーンは「パーフェクトヒューマン」みたいなポーズが面白くて、毎回笑いが起こっていましたね
トニー役の藤岡正明さん。
『親父はただの粗大ゴミだ』って言った後にしっかり反応を窺っているのを感じて、3回観てもやっぱり今日も構って欲しいトニーに見えました。
基本的に口調がヤクザで、ストのシーンでとても楽しそうに相手を挑発するあの悪ガキ感がたまりません(笑)
そしてかなり細かいですが金づちを持つ手が中河内トニーと左右逆で、そこまで違うのか♪と感心したWキャストでした。
※調べたら藤岡さんは左利きなんですね。でも殴るシーン等はどちらも右手だったのでこの違いが余計に印象的でした。
マイケル役の持田唯颯(いぶき)君
最後の観劇でマイケル役を全制覇小柄で髪の長さも女の子っぽいので、女装がちょっと似合ってますね(笑)
歌の合間に猫の鳴き声を入れたりして、オリジナリティ溢れるマイケルでした。
靴を履く勝負では、どう見ても負けたのに(笑)
『今日は引き分けにしようぜー』なんて言ってて可愛かったです。
咲哉君ものんびり『良いよー』なんて言ってあげて
ビリー同様に唯颯マイケルもこの回で千穐楽だったのですが、二人のダンスも息ピッタリでした。
デビー役の夏川はるひちゃん。
こちらも今回初見でした。はるひちゃんは活舌も良くてセリフがとっても聞き取りやすかったんですが・・・
オープニングで他の役で登場する時からずーっとむくれた表情だったので悪い意味で目を引きました( ゚∀゚; )
バレエでも会話のシーンでも、ずっと相手を睨みつけたまま不貞腐れたデビーは可愛げが無さ過ぎてあんまり好みじゃないかなぁ~って思いました。
バレエで言うと今回目を引いたのが、バレエガールのポチャッとした女の子
調べたら前回まで私が観ていた子とは違う初見の子で、体系とは全く違ったキレキレの動きに目が釘付けでした(笑)
全体を見ながらビリーを少し見る予定が、気づけばこの女の子を目で追ってしまう私
表情もコロコロ変わるので、マチソワ両方で注目しちゃいました。
彼女の名前は「新里藍那」ちゃん。なんと小学3年生で今回が初舞台だったのだとか
ビリー以外にも才能あふれる子役がたくさん出演しているんですね~
オールダービリー役の栗山さん。
ドリームバレエのシーンをマチソワと続けて観て気づいたことがありまして。
(画像はパンフレットより)
↑それが椅子を片手でクルクルと回しながらバレエを踊るシーン。
栗山さんはここで「演じる子役に合わせて椅子を回す手の動きまで一緒にしている」という事でした
機敏に手を動かす子には栗山さんも機敏に、ゆっくりと掌全体を使って椅子を回す子にはこちらも同様の動きをしていたんです。
つまり5パターンの椅子回しをしていたんですね
このシンクロシーンからのフライングは、いつ見ても幻想的で大好きなシーンのひとつです(´∀`)
カーテンコールではマチネのように、この公演で千穐楽を迎えた木村咲哉君、持田唯颯君、スモールボーイの桜井宙君、がそれぞれ紹介されてご挨拶。
咲哉君の挨拶は堂々としていてとっても立派でした。
カーテンコールで終始晴れやかな表情の咲哉君を見ると、今はほっとした気持ちの方が強いのかなぁ?なんて思いました。
まだ初演メンバーとしてこの舞台に立てた事の凄さを自覚していない感じも最年少っぽいというか、幼くて可愛いです(笑)
きっと咲哉君が「自分はあの伝説の初代ビリーズの一員だったんだ」って改めてこの凄さを実感するのは、もっとず~っと先の事なんでしょうね( ´艸`)
↑マチネ
↓ソワレ
・・・何となく、最後に大きな看板を撮ってみました(´ー`*)
翌日は遠征の為に予定を空けていたので、3日のマチソワが私の“ビリー・エリオット”楽でした。
予定外に1回増えましたがたくさん観に行けて大満足なミュージカルとなりました。
唯一困った事といえば、この作品は男女問わず喫煙シーンがめちゃくちゃ多いので1階の前方席だとタバコの煙と臭いがすごく気になったくらいでしょうか(笑)
でも本当に素晴らしい舞台でした・・・今年は間違いなくこの作品が大きな賞を取るんでしょうね~