台風が直撃で大雨だった梅田劇場周辺
このまま観劇を続けて大丈夫かな・・・？とチラッと思ったものの、マチネの興奮のままソワレ突入(笑)
妹はマチネのみで帰ったので、おひとり様でのマチソワでした
日替わりキャスト
ビリー 加藤航世
お父さん 益岡徹
ウィルキンソン先生 柚希礼音
おばあちゃん 根岸季衣
トニー 藤岡正明
オールダー・ビリー 大貫勇輔
マイケル 古賀瑠
デビー 香好
バレエガールズ チームアッシントン
トールボーイ 小溝凪
スモールボーイ 岡野凛音
・・・ソワレはうっかりキャストボードを撮り忘れました
二人目のビリーは加藤航世君。
４歳からバレエを習っているそうで、手足が長くてスタイルの良いビリーです。
そんな航世ビリーがダンスと出会うまでのシーンで特に印象的だったことは、おばあちゃんへの接し方の違いでしょうか。
マチネの晴翔君がおばあちゃんに対してずっと子供らしく接する自然体なビリーだとすると、ソワレの航世君はおばあちゃんに対してどこか守ってあげようとするような、口調までとっても優しいビリーでした
表情がコロコロ変わるタイプではありませんが、ダンスと出会ってからのイキイキとした姿が、本当にダンスが好きなのが伝わってきて好きです♪
バレエの動きが綺麗なのは想像通りでしたが
自然な演技も上手ですし、特にダンスシーンで一段と輝く姿は「ごくごく普通の少年がバレエと出会って才能を開花させていく」という流れにとても説得力があります
歌声もとっても綺麗で、二幕初めに父と歌うシーンが印象に残っています。
そして私は初見でしたが、航世ビリーはこの回が千穐楽
気持ちのこもった《Electricity》が素晴らしかったです
お父さん役の益岡徹さん。
口は悪いけどとっても息子思いな父は、二度見たって泣けます
マチソワでトニーのキャストが違ったのでそこで受け取る印象も違いました。
ビリーの事をちゃんと見ているんだなぁ～と思うシーンがいくつもあるんですが、私は最後に二人で背中を丸めながら服を畳んでいるところが好きですね。
ウィルキンソン先生役の柚希礼音さん。
リアルに航世ビリーの才能に驚いてるんじゃないかなって思う位、ポカン・・・としてからの動揺する姿が印象的でした。
最初は先生の対応がそっけなさ過ぎて冷たく感じるけどこれはビリーの父や兄にも言える事なので、この街全体が炭鉱の町として血の気盛んな人間が多かったってことですよね。
そしてビリーが先生に母性を求めていたように、先生もビリーのひたむきな姿を見て無意識にいつかの自分を重ねていたんだろうなぁと思いました。
最後の『幸運、祈っとるよ』のシーンが泣けます(´；ω；｀)
そしてなんといってカテコでのバレリーナ姿スタイルが良くて、とってもお美しいです
おばあちゃん役の根岸季衣さん。
2度目ですが、おじいちゃんの事を歌う曲が好きになりました。
酒とギャンブルが大好きで仕事の為に指一本も動かさないような荒くれ者
でも踊ると素敵だったというビリーのおじいちゃん。
人生は一度きり。でももし次があったならこの体はやらない。
「もし次があったら、奴にくれてやるのはこの指一本
」
と中指を立てるおばあちゃんの姿に、これまでの苦労が透けて見えます。
それでもこのシーンを陽気に歌って踊る根岸おばあちゃんの姿になんかウルウルするんですよね～
歌い終わったおばあちゃんの手の甲に、ビリーがそっとキスする演出も良いですね・・・。
トニー役の藤岡正明さん。
マチソワで出演者が違うのも今回の楽しみ
ダンスが無いマサ君がもったいないとマチネの感想に書きましたが、ソワレの藤岡さんも歌ウマさんなので、歌が少ないのがもったいないです(笑)
ソワレの藤岡トニーは熱い炭鉱男ですね！中河内トニーよりももっともっとストライキに熱が入っているように感じました。
ビリーの為にストを止めようとする父に怒るシーンが凄く良くて、必死にすがるトニーの姿に胸が痛くなります。
方言喋りは苦手だったのか、口調が荒いシーンはなんて言ったのか分かり辛かったです
でもセリフ調のまま歌う曲は低めのエエ声に耳が幸せでした
二幕のピーターパンっぽい衣装での登場では、ざわめく客席に向かって
「・・・好きでこんなカッコしてんじゃねーよ
」
と突然アドリブでキレるのが面白い(笑)
確かにマサ君は似合っていましたが、藤岡さんは・・・(笑)
マイケル役の古賀瑠君。
めちゃくちゃ美少年なので、マイケルが女装して登場するシーンであまり笑いが起きません
だって・・・普通に「あえて短髪にしているボーイッシュな美少女」なんですもん(笑)赤いカチューシャとかすごく似合ってて可愛かったです
マチネの城野君は完全に声変わりした後ですが、古賀君も声変り前の特有の掠れ方でした
カーテンコールは千穐楽という事で航世君がご挨拶。
周りで見守る共演者たちの視線がとっても優しかったです
特に益岡さんが、言い終わった航世君の頭をクシャクシャと撫でてあげるのがリアルパパみたいでほのぼのでした
千穐楽でご挨拶があったからか、それとも台風の影響か(笑)
マチネのような撮影タイムはありませんでしたが、とっても素敵な千穐楽公演でした(´∀｀)
・・・が
帰りは神戸方面の電車が止まっていまして
「早く帰らないと自分達が乗る電車も止まるんじゃないか
」と焦った私は、余韻に浸る間もなく暴風＆大雨の中を全速力で走って帰りましたとさ・・・。