いよいよ大阪にやって来た“ビリー・エリオット”
日本でのミュージカル化が発表されてからとても楽しみにしていた作品でした(*´ω`*)
1984年の英国。炭鉱不足に喘ぐ炭鉱北部の町ダラムでは、労働者たちの間で時のサッチャー政権に対する不満が高まり、不穏な空気が流れていた。
いつしか周囲の人々の心に変化を与えていく・・・。
(チラシより)
日替わりキャスト
ビリー 前田晴翔
お父さん 益岡徹
ウィルキンソン先生 柚希礼音
おばあちゃん 根岸季衣
トニー 中河内雅貴
オールダー・ビリー 大貫勇輔
マイケル 城野立樹
デビー 佐々木琴花
バレエガールズ チームアッシントン
トールボーイ 小溝凪
スモールボーイ 桜井宙
ビリーは前田晴翔君でした。
晴翔君は、このビリー役の為にわざわざアメリカから帰国してオーディションを受けたそうですね
あらすじにあるように、この物語は主人公のビリーあってこそのミュージカルなのですが・・・
流石は何千人もの応募者から1年以上の長期オーディションを勝ち抜いたツワモノ
声も良く通るし、歌もダンスも上手でした。
痴呆症の入ったおばあちゃんに対しては感情が素直というか、孫とばあちゃんという関係性が真っすぐですね。
対応がサラッとやや棒読みな辺りに、反抗期に差し掛かった少年、という印象を受けました。
そしてアメリカ育ちのおかげなのか・・・?
言葉のニュアンスの違いから日本人が言うとどうしても白々しくなるアメリカンジョークですが、とっても返すテンポが良くて結構ウケていました
そういえばおばあちゃんの手にキスするシーンも晴翔ビリーはとても自然ですね
どこをとっても素晴らしいビリーでしたが、時々サラサラッとセリフをしゃべり過ぎて、セリフが聞き取り辛い時があるのが唯一の難点のような気がします初日だったから緊張した??
でも本当に素晴らしいビリーでした
お父さん役の益岡徹さん。
炭鉱で働く腕っぷし父さん不器用ながら息子を愛する父親、という役がぴったりでした
初めは反対していたのに、息子が踊る姿を初めて見た時のあの表情。そして暗がりの中でじっと息子を見つめる姿。その後すぐにウィルキンソン先生の所へ行って、ビリーの事をあれこれと聞いて・・・。
息子の才能に気づいた時の表情が素敵です。
そこからは、次男坊のビリーの為に長男のトニーや炭鉱の仲間達と対立するけど、それでも「あの子は輝く星になれるかもしれない」とビリーを支える姿勢を歌う姿がもう泣けました~(´;ω;`)
亡き妻、痴呆の母親、炭鉱ストライキに入り込み過ぎている危険な長男トニー、せっかくお金を持たせてもボクシングに行かない次男のビリー・・・大黒柱として働く父さんは大変ですね
ウィルキンソン先生役の柚希礼音さん。
スタイルが良くてとってもお綺麗でしたちょうど1年ぶりくらいに拝見しますが、あの時はボーイッシュな女性役だったんですよね。
今回は私が目にする初めての「ガッツリ女性」な柚希さんだったのですが(笑)少しやさぐれた田舎のバレエ教室の先生、凄く良かったです♪
ビリーのお母さんの手紙を読む時にちゃんとビリーの方をチラチラと見ながら読んでいて、ビリーが言葉に詰まるとすぐにフォローを入れる姿にグッときました
このシーンでビリー母の想いやビリーの本当の気持ちも分かりますが、それだけじゃなくてウィルキンソン先生自身の変化もきっちり現れるのがすごく良いなって思います。
おばあちゃん役の根岸季衣さん。
可愛い笑 ニコッと笑うだけで思わず許してしまいそうになる可愛らしいおばあちゃんでした。
亡くなったおじいちゃんを思い出す歌は、男尊女卑な時代に翻弄される女性そのものなおばあちゃんの境遇が切ないです。
根岸さんの深みのある優しい歌声も耳に残りました
トニー役の中河内雅貴さん。
バレエが得意なマサ君。割とビリーに近い生い立ちの彼が、トニー役でダンスが無いのはもったいないです(笑)
国に立ち向かう炭鉱労働者の若きリーダー(?)を好演していましたが、この日がマサ君の大阪公演前半の最後の出演日だったらしく声が嗄れて歌もセリフもかなり辛そうでした。
トニーはガラの悪い役だから、ドスの利いた声を出そうと思ったら喉にかなり負担が掛かるんでしょうね(;´Д`)
でも広島ベースのやや関西訛りな九州弁は、私には聞き取りやすかったです。
二幕初めのピエロ姿や、ビキニエプロンが似合っててそこは笑えました
マイケル役の城野立樹君。
声がガッツリ低いので、逆にオカマちゃん?感が出ていて面白いですね。 二人で踊るダンスも息ピッタリで、親友同士の最後のシーンも感動でした
オールダービリーの大貫さんも大活躍フライングシーンのシンクロも幻想的で綺麗なんですが、笑いを取るシーンもなかなか面白くて好きです。
デビ―役の佐々木琴花ちゃんも、ビリーに嫉妬する女の子役が凄く上手でした。
カーテンコール後には、全員でのタップダンスもあって大盛り上がり♪拍手も鳴り止みません
そしてカテコ後には晴翔ビリーと立樹マイケルが二人で出てきて、撮影許可付きのシーンもありました
役と違って素の子供らしい二人が可愛かったです(笑)
今日は1階席前方センターブロックだったので、舞台も観やすくて楽しめました
ビリー・エリオットおすすめです
(そのほかの詳細は限定記事にて♪)