(追記)
2/17に名古屋まで遠征してきました“フランケンシュタイン”
もう感動で胸がいっぱいでした
・・・やっと感想を書いてみます(;´Д`A
初めての愛知芸術劇場。
名古屋はキャパ的には中日ホールが観劇しやすいと聞いていましたが、閉鎖が決まっているんですよね
これからはこの芸術劇場での公演が増えるんでしょうか??
芸術劇場大ホールはなんと最大で2500人収容できる大ホールだったので、客席から舞台自体は遠かったです
ですが、音響が素晴らしくて大阪の時よりも歌声が綺麗に響いており、アンサンブルの声もしっかり聞こえて迫力がありました
当日は雨神トリオ様のおかげで雨でしたが(笑)ブロ友様の情報により雨に濡れずに行けると知れて大変助かりました着いてから傘を買おうか迷っていたんですよね~
本当にありがとうございました
マチネキャストはこちらの方々でした。右上にライトがあったのでこのボードがうまく撮れず・・・
Wキャストは
ビクター・フランケンシュタイン/ジャック 柿澤勇人
アンリ・デュプレ/怪物 小西遼生
でした。
柿澤勇人さん
大阪以来二度目のカッキー♪
一度しか観ていなかったのにやっぱり印象に残っているイメージと同じで、狂気的な部分があるビクターに見えます。
でもどんなに平静を装っても自分の研究への欲望を抑えられない姿は、ある意味素直で一番人間らしい人間だと思いました。
登場シーンの勝気そうな感じは中川ビクターには感じなかったので、ここから早速Wキャストの印象が違うのが面白いです。
変わりもの扱いに中二病的に捻くれてしまって、ちょっと嫌味でツンツンしているのが柿澤ビクターのイメージですね(笑)
ルンゲとの日替わりネタは、またまた『どつかれたいんですかぁ?どうなんですか?』とルンゲに迫ったら『少しだけなら・・・』と言われて『やっぱやめとく~』と返していました
酒場では泥酔していて、今日もオーケストラの方達に向かって吐くんですけど、真下の方がゲロが飛んでこないように楽譜で頭隠してて面白かったです。
柿澤さんは『みんなの視線が・・・すみません』て言って笑いを取っていました。柿澤ビクターはアドリブ多いですよね。
『出た~(笑)』ってアンリと笑いあっている姿が本当に楽しそうですし、ルンゲにキスするシーンは、今日は高速で8回もキスしていました(笑)
この後から一気に悲しい展開に物語が進むので、ここでの歌や笑いは本当に重要だと思いますが、ダンスも楽しそうでほのぼのしていて貴重な癒しでした
ここからの展開はどんどんバッドエンドへと進むので、かなり重厚感があります
自分の欲望を抑えられない無力さに打ちひしがれつつも、確実にアンリの首が欲しそうな柿澤ビクター。でも・・・でも・・・と悩んでいる姿が切ないですね。
しかもエレン達に説得され、せっかく欲望に打ち勝って真実を伝えたのに、結局アンリは死刑になる。
牢獄でアンリの思いの丈を聞いて悲しいお別れをして・・・。
この後から一気に狂人スイッチが入ってしまって≪偉大なる人類創造の歴史が始まる≫を歌い上げる柿澤ビクターは、本当に狂ってしまったように見えるんですよね(^-^;
甦ったアンリに大喜びする姿から、実は蘇ったのはアンリではなく怪物だと気づいた瞬間の恐ろしい顔まで目が離せませんでした
どんどん切羽詰まって追い詰められていく姿が辛そうで・・・。
最後の北極のシーンではっきり『アンリ!!』と何度も叫んで、必死に駆け寄ろうとする姿が泣けて、悲しい≪俺はフランケンシュタイン≫でした。
もう一役のジャックはと言うと・・・も~!変態度に磨きがかかってますね(笑)勝手なイメージですが、
(カッキーはビクター役での精神的負担をこのジャックで発散してて、これでなんとか自分を保っているんじゃないか?)
と思っています(笑)
登場でいろんな国の言葉でありがとう!って言うんですが、最後には『でら会いたかったしぃ~』と名古屋弁を話していましたよ。
きっと名古屋出身の和樹さんに教わったんだろうなぁ~ってほのぼのでした
大阪のように『最近、景気が、悪いんだがね』と平泉成さん(?)のモノマネをしていましたが、
誰のモノマネなんだ?と突っ込まれて『大人の事情で、言えないんだがね』と名古屋弁?で返してて面白かったです。
今日はピコ太郎のネタもやったけどあまり受けなくて
『この空気、どうすんだよ~・・・こういう雰囲気が一番嫌いなんだよ』と怪物に八つ当たりしていました(笑)
小西遼生さん
今回観ることが出来て嬉しかったです!遼生さんの歌を聞いたり映画で観たことはあるんですが、舞台でガッツリと拝見するのは今回が初めてでした。
ビジュアル的にもっと影のある感じかと思ったら、アンリは加藤アンリと比べると表情が豊かですね。
小西アンリを観たことで、アンリがビクターのどの部分で共感したのかが更に更に分かりやすくなって良かったです。
背が高くて、酒場でビクターに掴みかかってきた男に決める関節技がキレキレでした加藤アンリも長身ですが、小西アンリの方がもう少し上背がありますね。
見た目はホワンと穏やかなのに、なんだか怒らせたら怖そうなアンリです(笑)
でもお酒を飲むシーンでは泥酔状態の柿澤ビクターに合わせて小西アンリも結構酔っぱらいますね
二人で床に寝そべって飲んで、『出た~ルンゲ~(笑)』と口をそろえて本当に楽しそうでした。
しかも酒場では自分が奢るって言ったのに、最初からルンゲを当てにしているのが面白いですね
加藤アンリは一応払うそぶりは見せるのに小西アンリは払う気ゼロなんです(* ´艸`)
ルンゲには柿澤ビクターと同じように3回も鼻にキスしてました(笑)
酒場後の処刑のシーンは、あっさりと死を受け入れた感じだったのに、≪君の夢の中で≫ではビクターを自分から抱き寄せてガッチリ抱擁して、歌声にも感情がこもっていて
・・・こちらまで泣けるくらい熱いシーンでして
泣けて歌えないところでもらい泣きでした。
怪物になってからは加藤怪物に比べると動きは大人しかったのに、ルンゲに襲い掛かる時の動きはかなり早くて不気味でした
けどその直前までビクターに抱きしめられて二人で笑っていて、最後に鎖を首に掛けられた時にもビクターに抱きしめてほしいような仕草をしていたので、これがなんでこうなったのかな?と思うと切なかったです。
最後に出ていくときの唸り声と表情が忘れられないくらい恐ろしい怪物でしたが・・・多分この時首を絞められた記憶が小西怪物には大き過ぎたんでしょうね
二幕で初めてビクターの前に現れた時の声も動きもメチャクチャ怒っていて、加藤怪物と全然違いました。
特に『アンリ』と呼ばれた時の怒った表情
闘技場では実験日記を読んでいるようなそぶりを見せていたので、知能が加藤怪物よりも高そうですし、あの時にもっとはっきり感情があったのかもしれません。
同じシーンでは加藤怪物は日記を読んでいるようには見えなかったし、下女のカトリーヌにもただお母さんのように無邪気に接していた気がします。
ところが『クマ、オイシイ!』辺りの小西怪物は普通に女の子に接しているようでしたし、加藤怪物はしなかったカトリーヌを“抱っこしてグルグル~”もカップルのやりとりみたいで・・・二幕唯一の癒しシーンです(´;ω;`)
北極で男の子に『俺の友達の話を・・・』とポロッと言ってしまった時に、まるで全部を思い出したような顔をしたのが印象的でした。
小西怪物はここで全部の記憶が戻ってきている気がします。
でももう自分の犯した罪を考えたら今更元には戻れなかったのかなぁ、と・・・。
北極での格闘シーンは二人ともかなり動きにキレがあって迫力がありました。小西さんアクション得意なんですね。
柿澤ビクターも小西アンリも本気で戦っているみたいで、もうそれすらも悲しく感じました
しかも小西怪物は最後に『これが俺の復讐だ・・・ビクター』とビクターに話し掛けた時に、すごくいたずらっぽい顔で柔らかく笑ったんです。
怪物になってからはずっと忌々しそうに『創造主』と呼んでいたのに、って思ったら今日で3回目の観劇なのに泣けました。
音月桂さん
恋するジュリアが今日も本当に可愛らしかったです。
ジュリアは高音で歌う部分が多くて、逆にカトリーヌ役だと低音が多くてガラッと曲調が変わりますがどちらもカッコ良かったです。
小西怪物とのペアは初めて見ましたが、求めているものが違う二人の怪物に合わせて演じていらっしゃるのが凄いなぁって思いました。
加藤怪物の時には優しいお母さんのように頭をヾ(・ω・*)ナデナデ。小西怪物の時には恋人のように優しく怪物の手を包み込んでいたのが印象的です
濱田めぐみさん
今日も泣かされました
一幕でのエレンの優しい歌声でウルウル・・・二幕ではエヴァ様の迫力ある高音で鳥肌・・・回想シーンでもう一度歌うエレンの≪その日に私が≫でまた涙・・・。
という感じで終始振り回されました(笑)
濱田さんが一番ふり幅が大きい二役だと思いますが、悲劇の姉から鬼畜な女主人までどちらでも歌声が素敵でした。
そして自由過ぎる柿澤ジャックのセリフをぶった切って容赦なく叩くのが面白いです(笑)
かと思えば、ちゃっかり自分も柿澤ジャックに乗っかって
去り際に『でらっ♡』と言って名古屋の方にアピールしているのが可愛すぎました
鈴木壮麻さん
今日もイケメン二人にキスされまくりなルンゲでした(* ´艸`)
日替わりネタは『ピーマンの肉詰め』で柿澤ビクターに失笑されてて・・・毎回メニューを考えるの大変そうです(゚ー゚;
二幕のイゴールでふざけて歌った時にも、柿澤ジャックに『もっぺん言って?』と音楽を止められて、『俺より滑ってんじゃんw』と弄られていました(笑)
意外とイゴールの時に軽快に踊っているのが凄いと思います
相島一之さん
かなり自由な柿澤ジャックに毎回付き合ってアドリブで返しているのが素敵です(笑)
あのグダグダ具合からして、本当に打ち合わせやってないんですよね?ベテラン俳優さんは凄いなって思いました。
カーテンコール後には一人千穐楽となった小西さんがご挨拶をしていました。
見た目は怪物の恰好のままなのに、役の時とは違って柿澤さんに名前を呼ばれると「はいっ♪」と元気に手を上げてお返事をするのが可愛い小西さん(笑)
『名古屋の初日おめでとうございまーす!この舞台を沢山の方に観ていただけて嬉しいです。今日の夜も明日の昼もまだありますが私は、私だけは・・・千穐楽です!ありがとうございました!』
的なことをご挨拶をされて、笑いが起こっていました
他には『今日でFKS48は卒業します』って言ったら音月さんが何かを小西さんに突っ込んでいて、
小西さんが『フランケンシュタインの略だよ・・・そこ広げますか』的に言い返していて、カンパニーの仲の良さが伝わってくる一コマでした
カーテンコールは3回程あって柿澤さんがやたらと小西さんに絡んでいて面白かったです。カトリーヌみたいに抱っこしてグルグルしてあげたりで仲良しでした
最後には柿澤さんに言われた小西さんが観客に向かって
小西『クマ―??』
観客『オイシイー』
で終わりました。・・・これは福岡であったやりとり?なんでしょうか。本公演とは違ってほのぼのとしたカーテンコールでした。
ズッシリと重い舞台ですが・・・ソワレへ続きます。