およそ一月前、私が盛んに「X」に興じていた頃、本好き・読書好き・ミーハー問わずTLでお祭り騒ぎを起こしていたのは、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」の文庫版の話題であった。
既に書籍化されている海外文学がこのような盛り上がりを見せたのは近年稀に見ることのようで、TL上で皆が「買いました!」の同じ表紙のオンパレードだったことが記憶に新しい。
斯くいう私も、単行本の時から気になっていた作品ではあったものの、今一つ入手を躊躇していたのであるが、この際だからと文庫版発売の波に乗じたのである。
そのため、今回は「百年の孤独」の読書記録ではなく、最終的に中高とよく通っていた地元の書店でこの本を入手するまでのことを少し話したいと思う。(「百年の孤独」は読めていない)
巷の購入者の間で購入とともに取り沙汰されていたのは、「発売したばかりなのに二刷だった」という話題で持ち切りになっていたことである。
私も当初Amazonで購入した際は多分に漏れず「二刷」であった。
最終的に書店で購入したことは少し前に述べているが、最初利便性を求めオーダーしたAmazonは、結果2回の返品をしている。
1回目は表カバー上側のツブレであり、2回目はやはりカバーが今一つシャッキリしない。
結果納得いかず、限度回数の2回返品することになった。
おそらく、書籍をそのまま厚手紙のレターパック状のものに入れるからではないかと考えてみたが、その後書店のものを見ると、カバーの細かなところが部分的に傷んでいる。
新品でもそんなことがあるものかと、少し残念な気持ちになったものだ。
結局地元書店を数軒廻った結果、運良くも最後に廻った書店にて置かれた唯一の1冊が「一刷」であったので、迷わず購入したのが一連の出来事である。
他の人の投稿においては、書店に平積みのケースもいくつか見受けたのであるが、こちらは田舎の書店のため、いくらSNSで話題沸騰であっても、数冊しか置いてないことが普通であり、本が好きな人間からいうと少し哀しい現実である。
数冊あるきりなので、平置きもされてないのが普通の光景である。
購入者の間でもう一つ盛り上がっていたのが、別紙ガイドブックである。
もちろんそんなものも地元書店に置いてないのであるが、読む際に複雑な家族構成を少し理解できる予備知識的なものらしい。
しかし私は敢えてそのまま読んでみようと思う。
前哨として読んだ「予告された殺人の記録」の入れ替わり立ち替わり登場人物が変わり、名前すら覚えられなかった例もあるので、随分苦労するかもしれない。