ファミコン世代の人であれば懐かしいのは、あの独特で完成度の高いBGMに、調子が悪いとカセットの端子にフーフーと息吹きかけ、本体の前を誰か横切ると突然画面が灰色に、冒険の書が消えている…


 沢山ハプニングがありながらも、複雑さを抜いたシンプルなゲームシステムの数々が懐かしく、今でも私たちの真ん中にいるゲーム機といえばファミコンである。


 そんなファミコンソフトに、知る人ぞ知る(かなり勇名か)アクションゲーム「ドラゴンバスター」というものがあった。


 小学生当時の私は、お友達の家で白熱しながらプレイしていた懐かしい想い出があるもので、ドラゴンの元に辿り着きながらも、2段ジャンプが上手く使えず、ドラゴンブレスにいつもヤラれるクチであった。


 そんな「ドラゴンバスター」にノベライズが存在している。



 心の中だけで、幼い当時の遊びが再燃していたここ最近に、満を持して3〜4年越しで古本屋さんの棚に残っていたものを手に入れたのであるが、よくそれほどの期間残ってくれていたものだと今になっては思う。

 この本は恐らく、子どもでも読める易しい内容ではないかと思うが、近いうちに当時を思い浮かべながら読んでみたいと思っている。
あの勇壮なBGMが、今もありありと頭の中を流れてくるようだ。

 それ程プレイしていたのもあるが、当時シンプルながら意識下にきちんとフレーズを刻んでいるファミコンのBGMの数々に、改めて素晴らしさを感じるものである。