こちらも未読の蔵書の一つであるが、一冊の購入にも一冊なりの思い出がある。
そんなところで一つこちらについても追想してみたい。
もう一昨年にもなるのであるが、「坊っちゃん」の舞台である市の古本屋さんで見つけたものである。
作者名が二人並んでいるということは共作者であることは分かるが、「藤子不二雄」のような関係性なのか「武論尊/原哲夫」のような関係性なのかは、同氏の別の作品「笑う警官」を以前読んだが覚えていない。
車で一時間程度の距離と言えど、なかなか用件がなければ足を延ばすこともなく、この時を最期にその古本屋さんには訪れてないのであるが、実は直接買い付けたものではなく、後で通信販売してもらったものである。
店舗を訪れた際は、再三吟味の上で他の古本を購入して帰ったのであるが、帰宅後店で見た表紙と内容が後ろ髪を引き始め、通信販売をお願いしたことに至っている。
上述の「笑う警官」含め、こちらも警官小説であるが、偶にふと余り深い考察がいらないものも読みたくなるものである。
そういえば今矢鱈高騰しているサローヤンの「パパユアクレイジー」の文庫版も、ワゴンセール100円〜200円だったことも思い出し、これはこれで今も少し悔やまれるのである。