あらゆる小説に手を拡げていると、一つ二つ自分に合わないなと思うこともある。


 昨夜もワールドカップの日本の激戦を横目に、一人読書に関することで忙しく目を動かしている。


 これはあくまでも個人的なので、感じ方は人それぞれというのが前提ではあるが、私はフィッツジェラルドの作品は正直苦手意識を持っている。



 昨日、ふと思い立って野崎孝訳の短篇作品を読んでみたのであるが、すらすらと読める一方で、なかなか話に没入できず途中下車してしまった。

 これは以前二度ほど手を付けては途中で置いている「偉大なるギャツビー(野崎孝訳)」にも共通しており、早、序盤で断念している。

 

グレート・ギャツビー(新潮文庫)


 その以前に村上春樹訳の短編集「マイ・ロスト・シティー」 の「残り火」という作品も通読したが、特別何か感じるものがなかった。

何だか全体的に平べったく感じてしまうのである。


 これだけ今でも読み継がれる名作を遺しているので、面白く感じられない私自身の感受性がまだまだ甘いなと思うところである。