BMW『5シリーズ』をベースにした高性能モデル、『M5』。同車を使って米国で、連続ドリフト走行のギネス世界新記録が打ち立てられた。
これは5月14日、BMWの米国法人、BMWオブノースアメリカが明らかにしたもの。
5月11日、米国サウスカロライナ州のBMWパフォーマンスセンターにおいて、BMW M5が連続51.278マイル(約82.5km)のドリフト走行に成功したと発表している。
ドライバーは、BMWパフォーマンスのドライビングインストラクターで、レーシングドライバーでもあるJohan Schwartz氏。同氏はノーマル状態のM5で、BMWパフォーマンスセンターのスキッドパッドを、ドリフト状態を保ったまま322周した。
トータル走行距離は、82.5km。2013年2月、中東アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで打ち立てた76.8kmを5.7km上回り、連続ドリフト走行のギネス世界新記録を達成している。
テールスライド状態を維持するテクニックは無論凄いのだが、もっと注目する点はある。それはタイヤとクーリングシステムである。
V型8気筒Mツインターボ560psを7速DTCで繋ぐ、その凄まじいパワーを絶妙なコントロールでタイヤを空転させるとタイヤ、エンジン、トランスミッションの発熱量は想像を絶する。
この挑戦はノーマルで行われた。
タイヤは確認できなかったがコンチネンタルだろうか。ウエット路面であれ、82.5kmという距離を常にスピンさせて走行できる耐久性に驚きを感じるしかない。熱バーストを起こさないとは!
定常円ドリフトは走行速度が低くなる。そのため水温、オイルの温度が上がりやすくクーリングファンが作動していても温度上昇は避けられない。連続ドリフトが止まった理由は書かれていないが、熱によるマシントラブルではないだろうか。
しかし、このM5のパフォーマンスは素晴らしい。しないと思うが、連続82kmはドリフト走行可能であるからだ。
改めてM5の魅力に取り憑かれた。
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発行人:高塚豊(1ばりき代表・モータージャーナリスト)△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼