【ECO】地球環境と生態系 | Car Reuse Coordinator 1ばりき ゆたかの戯言

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生態系と自然の恵み


多様な生物や無機的環境との相互関係を通して、生物社会を総合的にとらえたものを「生態系(ecosystem)」と呼んでいます。生態系は「食べる-食べられる」の関係のように、物やエネルギーが循環する閉じたシステムで、その中で食料の生産、空気や水の浄化など、私たち人間が生きて活動するうえで大切な自然の”恵み”がつくられます。




生物の暮らし-環境に適応しながら仲間と生きる


周囲の環境条件に適応し、生き残るために姿や機能を変えていくことを「進化」と呼びます。生命の長い歴史の中で、この進化によって、多様な生物が分化してきたと考えられています。




支えあう生物たち-共生と競争


生物は、集団の中で生き残るため互いに助け合い、競争をします。異なる生物が密接な関係をもって活動することを「共生」といい、アリとアブラムシの関係のように互いに利益のなる「利益共生」がよく知られています。
生物間の競争は、餌の確保が主な原因となりますが、条件のよい繁殖場所や縄張り確保も大切な争点です。
共生や競争は、生物にさまざまな進化をもたらしています。




食物連鎖と生態系ピラミッド


人間を含むすべての動物の食料は、植物が光合成によって生産する有機物に直接・間接に依存しており、この有機物が生物活動の源になっています。

(1)食物連鎖
互いに「食べる-食べられる」の関係が「食物連鎖で、植物を「生産者」、動物を「消費者」、遺骸などを処理する土壌生物やバクテリアを「分解者」と呼び、循環する流れとなっています。食物連鎖は、見方を変えれば植物を起点とするエネルギーと物質の循環で、この「環」のバランスが保たれていることが、生態系の健全性を保つうえでとても大切です。

(2)生態系ピラミッド-食物連鎖の構造
食物連鎖の中では、食べられる側は食べる側より数多く生息しています。餌を食べつくせば食べる側も飢え死にすることになりますが、ここでもバランスが働いています。生産者である植物を基盤に、一時消費者、二次消費者と続く三角形が作られます。これは「生態系ピラミッド」と呼ばれ、ピラミッド内の段数が多いほど豊かな生態系です。
ピラミッドの頂点に立つ動物は上位者といわれ、日本の豊かな森林生態系ではイヌワシやクマタカがこれに当たります。猛禽の保護がよく話題になりますが、単に生息が少ないというだけでなく、これらの鳥が生息できる森や生態系をどう保全するかが問われているのです。

(3)生物濃縮-環境汚染と生物
1962年アメリカの科学者レイチェル・カーソンは、農薬による環境汚染を厳しく指摘しました。環境中に放出された化学物質はごく微量であっても、食物連鎖の各段階を経るごとに生物の体内で凝縮され蓄積されて、場合によって死に至る毒の連鎖に変わる危険があるという指摘です。食物連鎖によって汚染物質濃度が増加していくことを「生物濃縮」といい、ピラミッドの上位にいる生物ほどその影響を受けやすいことになります。




多様な生態系の保全


地球上の遠く離れた地域でも、気候条件の違いなどにより、森林草原、砂漠などの生態系の違いが見られ、同じ森林であっても、気温が下がるに従い常緑広葉樹林(照葉樹林)、落葉広葉樹林(夏緑樹林)、針葉樹林に変わっていきます。このように、それぞれの地域には、その環境条件に適応した生態系が作られています。地球環境が健全であるためには地球の多様な生態系がそれぞれに健全であることがとても大切です。




自然の恵み-生態系サービス


自然の恵みの多くは、生態系の働きで作られたものです。
国連環境計画(UNEP)によって行われた「ミレニアム生態系評価」では、これらの”恵み”を「生態系サービス」として、
①物質の提供(生態系が生産するもの)
②調節的サービス(生態系のプロセスの制御により得られる利益)
③文化的サービス(生態系から得られる非物質的利益)
④基盤的サービス(生態系サービスの基盤となるサービス)
と整理し、生態系がもたらす”恵み”の重要性を改めて示しています。
現在、地球各地で過度の開発や熱帯林の伐採などによって、生物生息地の改変や生態系の衰弱が進んでいます。また、地球温暖化問題にともなう気温上昇や降水量の変化は、今後の推移によっては生息環境を急激かつ根底から改変し、広範な生態系に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。気候変化による「生態系サービス」の低下は、地球環境問題の中でももっとも大きな問題のひとつです。




生物と二酸化炭素(炭素循環)


地球上の酸素は、生物体内や大気、海洋に炭素化合物として存在し、それぞれの間で相互に移動・交換・貯蔵を繰り返しながら循環しています。この「炭素循環」の収支は、地球御温暖化を考えるうえで重要な指標とされ研究が進められています。
炭素は、生物の身体を構成する主要な元素のひとつです。植物が大気中の二酸化炭素を使って行う光合成で作られた有機物(炭素化合物)は、食物連鎖を通じて生物間を移動し、やがて分解され二酸化炭素となって大気中に還っていきます。生物によって繰り返されるこの循環は、大気中の二酸化炭素濃度の安定に大きな役割を担っています。
森林などの陸上生物に保管される炭素は約6100億tですが、土壌中にあるそれらの遺骸や有機物と合わせ、生物圏には約2兆3000億tが貯蔵されています。熱帯林など森林の大規模伐採は、土壌中の有機物の分解促進と相まって、生物による二酸化炭素の貯蔵機能の低下を引き起こしています。
炭素の最大の保管庫は海洋です。海の表層部には約9000億tの炭素があり、大気との間で活発に二酸化炭素の交換が行われています。表層に溶け込んだ二酸化炭素は植物プランクトンが行う光合成に利用され、食物連鎖を経て生物ポンプにより中深層に送り出されます。中深層には、大気の約50倍、37兆tもの炭素が存在すると推定されます。
大気中の炭素量は約7600億tといわれ、海洋や生物との交換を繰り返しながら安定的に維持されてきましたが、産業革命以降、人間活動に伴う化石燃料の燃焼や森林伐採によって大気中の二酸化炭素濃度が増加し、地球温暖化の原因となっています。


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代表 高塚 豊

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