前回の続き。

4年前、モリモトはあまりの不摂生からこのままじゃ体がだめになると思ったので運動しようと思い立ったが、何をするかで悩んでいた。

最初は近くのスポーツジムにでも行こうかと思ったが、中学高校と柔道部で道場にも通ってたし、どうせ体を動かすなら単なるトレーニングよりも技術が身に付いた方がお得だなと思って格闘技か武道をまたやる事にしたわけです。

で、興味があった総合格闘技の動画とかホームページを見ているうちに流れで古武道や合気道の動画を見つけて見ていたが、柔道家からすると特に合気道の動画はどうしてもうさんくさく見えてしまう。

なんせ小柄で細い老人が4~5人相手にバンバン投げ飛ばす光景は、武道を知らない人でさえ嘘にしか見えないし、リアルに格闘技をやってる人間にとっては尚更「そんな簡単に人が飛んでたまるか」と思ってしまう。

柔道の試合を見ればわかるように1対1ですら人を投げるのは大変なのだ。

現実的な人はこの時点で「バカバカしい」と鼻で笑ってすぐに忘れるところだが、モリモトは「嘘だろう」と思いながらもどうにも気になってそれこそ毎日のように合気道や、そのもとになった大東流合気柔術などの色んな武道動画を何ヶ月か見まくった挙げ句、今回紹介する塩田剛三という伝説の合気道家の動画を見てようやく「あれ?嘘じゃないかも、、」と思い、結果いま武術にどっぷりハマってしまった。

というわけでそのきっかけになった動画だが、それは武道の専門映像ではなく、バラエティ番組「たけし さんま超偉人伝説」で過去に放送されたこの映像




まず冒頭で流される演武は、これがつまりモリモトが「なんじゃこりゃ」とうさんくさく感じた合気道の演武だったわけだが、問題はこの後。

ケネディ大統領の弟を警護するボディーガードの腕を取っただけで相手の力が抜けて崩れ落ちるのが衝撃的。

身長も体重も段違いなのも重要なところだが、なんせ相手は大統領の弟を守る要人警護のプロですよ。

ボディーガードとしてはこんな小柄な老人にしてやられた日には明日からVIPの警護という名誉な職を失いかねないから、とてもやらせだとは思えない。

それが一度倒されて起き上がった所をまた倒される上に、さらに重要なのは塩田館長に全く力を込めている様子がなく易々とやっているところ。

単純な筋力では見た目通り小さい塩田館長は鍛え上げたボディーガードに全く勝てるはずもない。ということは筋力では太刀打ち出来ない別の巧妙な体の使い方があるという事です。

今の科学ではまだ説明出来ない合理的な体の使い方を昔の武術の達人は編み出していたということで、そう言う意味では昔の人は人間の体の持つ可能性を今よりも高い次元で追求していたと言える。

たとえば江戸時代の飛脚は今では考えられないようなスピードで長距離を走破していたという。

それは自動車や電車が無い時代に足だけで何とかしなきゃいけないからそうなる必要があった為に必然的に如何に疲れずに速く走れるかという方法が切実に研究されてそうなったということなのかも知れません。

アフリカ人の視力が6.0等、日本人より遥かに良いというのも、猛獣に襲われないために遠くを見渡せる必要な視力が身に付いたと聞いた事がある。

もちろん現代科学それ自体はある一面では人間の可能性を大きく進歩させ、それはそれでとても素晴らしい。ただ、逆にそれがあまりにも素晴らし過ぎたために科学こそ最上、科学で説明出来ないことは嘘だという近視眼的な感覚を現代人に植え付けてしまったような気がする。

日本では明治維新後、西洋の思想や体育を国を挙げて取り入れた。それだけなら考え方の幅を広げるという意味で良いかも知れないが、その結果せっかく昔の日本人が見つけた素晴らしい技術や伝統を「古くさいもの」として捨ててしまった。

今では逆に日本人より外国人の方が日本の伝統に興味があると言うくらいだ。

本来人間にはそれだけの力があるのに、現代人は便利になり過ぎて体を上手く使う必要が無くなり、昔よりも能力が落ちていると考えられる。例えばアフリカ人でも都会に住むアフリカ人の視力は悪いと言う。

だが、それを考えると能力が落ちている今だからこそ、すごく可能性に満ちていて、その人間の本来持つ能力を少しでも引きだせるかも知れないと思うと楽しくて、それでモリモトは武術にハマってるのだ。

ちなみに、そもそも塩田館長も初めて合気道の開祖と会ったときにはその演武を見て「インチキだ」と思ったようだが、実際にぶん投げられて考えを改め弟子入りしたそうだ。

そのエピソードについては番組前半で語られているので興味がある人はこっちもどうぞ。




-----モリモトナオユキLive info----
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