モリモトの愛読書に「月刊秘伝」というマニアな武術専門の月刊誌がある。
毎月14日に発売で990円也。
需要が少ないため大型書店じゃないと売ってないが、それでももう20年あまり廃刊してないということは全国にモリモトみたいな購読者がちゃんといるという事です。
主に古武術を主体に毎号様々な流派の武術を写真や図入りで紹介しており、この世界では著名な達人達のエッセイも連載。
黒田鉄山先生の「直門直答!! 鉄山に訊け」や、
日野晃先生の「武道者徒歩記」や、
天野敏先生の「組手、ときどき波」
などなど多くの方々には「なんじゃそりゃ」でも、武術好きにはたまらない内容なわけです。
ただ、そもそも
「月刊で教えちゃうような秘伝は秘伝じゃないだろ」
という疑問もあるにはあるんですがまあそれはともかく、古武術の面白い所は現代の一般的な常識を360度、間違えた、180度ひっくり返すような体の使い方だったり考え方だったりを教えてくれる所が実に面白い。
西洋科学全盛の時代では説明がつかないような心と体の使い方を科学知識の無い昔の達人達は編み出していて、力の弱い人間が強い人間に腕相撲で勝てちゃったりするマンガみたいな事が実際にあるのです。
昨今ではこの武術の身体操作法を介護やプロスポーツ等に取り入れて実際に効果が上がってたりするから面白い。
有名な例だとちょっと古い話だが、ホームラン王の王貞治選手は合気道の藤平光一先生の指導を受けてブレない体を作りあげたようだし、最近ではNHKの「爆問学問」で武術研究家の甲野善紀さんが柔道金メダリストの吉田秀彦さんが全力で押さえつけるのを片手一本で跳ね返す映像を放送していた。
現代人は科学が便利になり過ぎて頼り過ぎた結果、本来持っている生命力を失っているようです。
まあそうは言ってもやっぱり力が強い方が強いに決まってると思うのは仕方がないでしょう。
モリモトも古武術を始める前はそうだったんだが、何故モリモトがそうじゃないとひとまず信じるに至ったかという動画があるので次回はそれを紹介しましょう。
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