un-sight colours-bake


どうも、ようやく、、いやまあ、とっくに二日酔いから復活したモリモトです。皆様、その節はお気遣い頂きありがとうございました♪

いや~ブログ書こうとこの二日パソコンの前に座るもののどうも書く事が全く思い付かず、二日酔いじゃなくても書けんじゃないかモリモトのバカ!という状況だったわけです。

でまあ、今も書こうとしているもののやっぱり思い付かないので、久しぶりに怪談オバケでもします。夏だし。

今からお話するのは、とある大学の文化系サークルのお話。

あるときサークルのみんなで旅行に伊豆へ行く事になりました。

在籍者数がM君、T君、S君、K君の全部で4人という小さなサークルでしたが、その分結束力があり、全員とても仲良し。

さて、いざ旅行の当日になり、M君は朝家を出るときになって急にお腹が痛くなりました。どうやら昨日の夜中に食べた賞味期限切れのあんぱんがいけなかったようです。
もう出ないと伊豆行きの高速バスに間に合いません。

しかしお腹の痛みはますます増していくばかり。仕方なくMさんはサークルのメンバーの一人であるT君に電話しました。

「ゴメン、俺ちょっと腹痛いから間に合いそうもない。あとから電車で行くからみんなで先に行っててくれ」

「しょ~がねえな~。じゃあ先に行ってるから早く来いよー」

「ああ。みんなによろしく」

その後しばらくトイレでウンウン唸っていましたが、ようやく落ち着いたのでM君は一人電車に乗って伊豆に急ぎました。

いざ旅館についてみると、みんな遊びに行かずにM君を部屋で待っていてくれました。

「いや~、ワリ~、みんな待っててくれたのか。」と謝ると、メンバーのS君がニヤニヤしながら言いました。

「まあ一応おまえがサークルのリーダーだからな、リーダーなしで遊びに行くわけにもいかねえだろ。とりあえず観光は明日だな。どうせ賞味期限切れのパンでも食ったんだろ?うちのリーダーは貧乏だからなあ」

「なに~!そんなことは、、いや、まあ、はい、、そのとおりです。。」

大笑いするS君をK君がなだめます。
「まあまあ、とにかく来れてよかったじゃない、やっぱりメンバーが欠けたらつまんないし。」
そうだね、お腹治って良かったね、と他のメンバーも慰めてくれました。

そんなわけで、しばらく部屋の中で4人で明日の計画を立てたり、トランプをやったりしていましたが、M君はまだ少しだけお腹の調子が悪かったので少し休憩しようと、ゲームの輪から離れて一人テレビを付けました。

「お~い何やってんだよ、こっち来いよ~。お前の番だぞ」
とT君が言いましたが

「わりい、腹がまたおかしくなって来たから俺10分休憩」
と言ってM君はみんなを背に、寝そべってテレビを見出しました。

テレビはちょうどニュースの時間だったらしく、男性アナウンサーが原稿を読み上げるところでした。

「今朝、伊豆行きの観光バスが峠のカーブを曲がりきれず崖から落下し、乗っていた運転手とガイド、及び20人の乗客が全員死亡しました。この事故で亡くなったのは東京都の会社員◯◯さん、千葉県の自営業◯◯さん、◯◯大学の学生3人、Tさん、Sさん、Kさん、、、」

後ろからはまだみんなが楽しそうな笑い声が聞こえていました。

「M、早くこっち来いよ」