MY WAY, WE FIRST. | クラスタ民主主義システム研究室

クラスタ民主主義システム研究室

☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

トランプ大統領は舞踏会で奥さんと「マイウェイ」でダンスしましたね。

 

トランプ大統領の考え方は「I、WE」なんでしょうね。

 

だから、アメリカファースト、私たちファーストであり、自己中心で動く…

 

これまで納税状況を公開しなかったことからも、自分たちのために節税に励んできたわけで、公のために奉仕するようなタイプではないはず…

 

ですから、これから世界は利己主義で作動していくことになるでしょう。

 

日本でも「日本第一、日本愛国、他民族排斥、大賛成!」とトランプ氏の政治姿勢を歓迎している人々がいますね。

 

でも、ほんとうに、それで良いんでしょうか?

 

人間には「己に克ち公に殉じる」精神が必要です。利他の心がないと、この世は丸く収まりません。

 

この殉公は、基本的な人の道であり、共存共栄と協調がなければ、乱世が来ることになります。

 

アメリカファースト、ロシアファースト、チャイナファースト、ジャパンファースト…

 

利己と利己がぶつかり合っては、人間の精神に「和」は訪れません。

 

この「己」「公」「和」の方程式はフラクタルで、あらゆる組織や社会で繰り返していきます。

 

家庭、会社、組織、国家、世界…、それは普遍ですし、人間は各自の特性に従い、特徴的な振る舞いを見せることになります。

 

つまり、トランプ氏に共感する人は、どちらかというと利己的な精神構造を持っていて、仲間は大切にしますが、仲間以外とは敵対する…

 

この時、どこまでを仲間と認識するか?を決定する「境界線」の認識が重要になるんですよね。

 

トランプ氏の脳の中にある、この仲間の境界線は「どこ」に引かれていると思いますか?

 

日本が求めていた1月27日に首脳会談するのはイギリスのメイ首相ですから、イギリスは仲間です。

 

大統領に就任して、さっそくイスラエルとは連絡を取り合いましたから、親イスラエルであり、イスラエルも仲間です。

 

もともとプーチン大統領は尊敬していると公言していましたし、これまでのアメリカの対ロシア政策を見直し、親ロシアであることも間違いありません。

 

彼の頭の中は、基本的にメキシコ人排斥、中国人排斥あり、白人至上であると考えるべきでしょう。これは、他民族排斥を是とする白人の典型的な思考パターンであり、そういうアメリカファースト、ホワイトファーストという精神を持った人々がホワイトハウスに集まれば、当然ながらホワイト以外は全て後回しになるのは間違いありません。

 

おそらく、安倍首相は、今後なかなかトランプ大統領と面会できないはずです。

 

トランプ大統領にとって日本は属国でしかありませんから、何か貢物をもっていかないと、会う気はありませんし、高飛車に出て、良い回答を引き出さなければ、アメリカ人の中の白人支持者を満足させることができないのです。

 

トランプ大統領は、アメリカファースト、ホワイトファースト、WEファーストと考える支持者に、わかりやすい結果を見せつけるため、間違いなく日本に矛先を向けるでしょう。

 

トランプ大統領は、早速、日本車輸入問題をやり玉にあげました。

 

トランプ大統領の頭の中では、中国人も日本人も同じ黄色人種でしかない…、そのことを私たち日本人は、これから肝に銘じておかなければなりません。

 

日本は、アメリカ車を日本国内で販売する目標数量を提示するとか、アメリカから大量の兵器を購入する公約を示すとか、思いやり予算の増額とか、何か貢物を用意しないと、首脳会談は開催できないでしょう。

 

このため、いま、日本政府はトランプ大統領との首脳会談を設定することができません。

 

トランプ政権が親イスラエルになれば中東は混乱するでしょうし、親ロシアになればウクライナだけではなく東欧が混乱するでしょう…。そして、日本は尖閣だけではなく南シナ海でアメリカの先兵となることを強要されることになるはずです。安倍政権は日本のシーレーン防衛と軍備増強の好機として応需するでしょうから、ヘリ空母で南シナ海へと出撃する可能性も出てきます。

 

インド洋やアラビア海で活動してきたように、南シナ海でも米軍の後方支援をしなさい!

 

そういう要求を突き付けられたとき、日本は忠犬としてトランプ大統領に従うのか?

 

これから世界は日本の似非右翼が望むとおり他民族排斥が当然の世の中になっていきます。

 

トランプ大統領は、Iファースト、WEファースト、アメリカファースト、ホワイトファーストです!

 

 

アメリカやフランスで生活したことがない人々が多いので、その他民族排斥が意味することを理解していない人々が今の日本では殆どですが、これからは私たち日本人は自分たちが黄色人種であることを思い知ることになるはずです。

 

うさぎ