ビスホスホネート製剤の副作用:外耳道骨壊死 | クラスタ民主主義システム研究室

クラスタ民主主義システム研究室

☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

たまには本業に関する記事を書くことにします。

骨粗鬆症の治療として内服薬と注射薬が広く使用されているビスホスホネート製剤に関して、5月31日、厚生労働省が「ビスホスホネート系薬剤の使用上の注意に対し重大な副作用の項に「外耳道骨壊死」の追記などを求める」と改訂指示を発表しました。

内容は次のようなものです。

ビスホスホネート製剤の外耳道骨壊死について
http://www.hosp.yamanashi.ac.jp/yakuzaibu/di_box/files/dibox0870.pdf

ビスホスホネート系の副作用に外耳道骨壊死
http://www.cabrain.net/news/regist.do;jsessionid=88C4B09ACC38A45496937E8EF17B01E5

これまで原因不明の骨壊死を伴う外耳道炎の患者さんを何人か治療を続けていました。みなさんご高齢の女性ですが、内服薬をお尋ねしてみると殆ど全員が骨粗鬆症の治療を受けていて、現在か過去にビスホスホネート製剤を服用あるいは注射していました。

こういった副作用と思われる事態に遭遇した場合には、医薬品安全情報報告書を記入し、医薬品医療機器総合機構に報告することになります。

実際の外耳道の所見は次のようになっています。

右外耳道

左外耳道・

医療には副作用がつきものですが、副作用を回避するか、治療や病気予防を優先するか、一筋縄では決められませんね。

この問題も暫くニュースになると思います。

ウサギ