心臓病の息子とあゆむ20年の足跡あしあと

YouPapaと申します。

 

目をとめて頂きありがとうございます。

今日に通じる約20年前のできごとです。

 

産婦人科から退院した翌日

息子が救急搬送されてから5日目

妻は初めて面会に病院を訪れました。

 

初めての面会が手術の説明を

兼ねることになりました。

 

この日から20年近く経つ現在も

お世話になっている主治医の先生は、

妻に対しここ数日の息子の様子や

私に一度説明してくれた病状に関しても

丁寧に説明してくれました。

 

生後間もないこの時点で

今後の明確な方向性を示すことは

難しいことだったと思います。

昔であれば体が大きくなるのを待ち

なるべく抵抗力をつけてから

手術に臨む場合が多かったと思います。

時期を待つうちに低酸素による弊害や

手遅れになるケースもあったことでしょう。

 

病気を取り巻く状況など総合的に説明して

頂くなかで、心に残ったことがあります。

 

「生まれもったものを大切にしましょう」

このような意味あいの言葉でした。

 

今後どうなるか分からない状況ですが

可能性がある限り

生まれ持った体を活かし

病気を乗り越える道を考えましょう。

この視点に立った先生と病院の

患者への向き合い方です。

 

それは、移植の道しか選べなかった

本当に厳しい状況に追い込まれた方より

救われていると思うことにもなりました。

 

同じ病院にも手の施しようがなく

薄氷を踏む思いで時期を待つお子さんや

手術の順番を待つお子さんが多くいました。

 

逆に成長した中学生くらいの男の子が

根治術を控え心痛な面持ちで

母親にすがる姿も見ました。ショボーン

成長と共に自らの病気のことを理解し

不安になるのだと思います

 

私も数年前

中学生になった息子が入院したときに

同じ経験をしました。

 

喜び然り、苦しみや不安も

人と比べるものではありませんが

 

私たちにとって重くのしかかった

生後6日目の息子に施される

心房中隔裂開術(BAS)

 

主治医と女性の麻酔科医の先生は、

丁寧にゆっくりと、分りやすく、

気遣いながら説明してくれました。

 

 

同じとき忙しい両親を見て

寂しさを我慢する子供たちがいました。

闘病開始から3か月後怪我した妻は松葉杖をつき

息子との面会後に無理して行った夕方のディズニーランド

久しぶりのお出掛けでした。