【第1場:六月の上月城】
★1578年天正六年、籠城が続く上月城内
山中鹿介(やまなか・しかのすけ)を演じる別所さん。
急激に体重落としたのかな?とも思ったけど、
よく見比べてみると、メイクの効果かな・・・。
【第2場:京 二条御所】
★上月を見捨てよ~と命じる信長。
信長の下した命令は戦術的にも戦略的にも正しい選択。
「七百を救う為に、五万と戦うことに何の利がある?」
合理主義者の信長らしい言葉だけど、
大抵の君主は、この種の選択をするでしょうね。
ただ、城に残された兵卒からすれば、たまったもんじゃない。
ここで尼子一党を見殺しにしては、織田家の信用問題と論じる秀吉に対し、
信長は「信義」より「大義」を優先せよ~という意味の事を答える。
今で言えば、リストラ策に悩む社長と専務の会話かな。
信長=江口さんの座り方が、、、なんかダサイ。w
背後に回り込んでカンチョーしたくなっちまったぜい。。。
秀吉の目の前にドカッとあぐらをかいても良かった様な気が。(‥;)
■オープニング~演出:本木一博
【第3場:高倉山 秀吉の陣】
★秀吉陣営の軍議の席、
上様からの命令を聞かされ、ひとり反発する官兵衛。
今までよくやった、しかし万策尽きて毛利に降伏せよと、
亀井新十郎に使者の役目を命じる秀吉。
※亀井新十郎メモ
亀井茲矩(かめい・これのり)は戦国時代の武将のひとり。
尼子家再興軍当時、山中鹿介と合流して勝久に仕える。
上月城落城後は豊臣秀吉に、その嫡男=豊臣秀頼に仕えるが、
秀吉の死後は徳川家康に急接近し、関が原では東軍に属す。
その後、家康から、その嫡男=徳川秀忠に仕えた人物。
【第4場:上月城潜入】
★秀吉に無断で勝久と鹿介の救出作戦を決行する官兵衛。
荷車に乗せた藁を燃やして、城門に近づき敵を陽動。
隙を突いて城内にもぐり込んだ官兵衛と新十郎。
無駄な戦は避け毛利に降伏せよ~という秀吉の命を伝える新十郎。
続いて官兵衛が夜陰に乗じて城を抜け出す事をすすめるが・・・。
この二人=勝久と鹿介にとって、
もっと早い時期に「援軍が来ない」~と分かっていれば、
戦って死ぬことを選んでいたはず。
尼子家再興も大切だけど、毛利への恨みもかなりのもんで・・・。
兵を置いて自分達だけ逃げるわけにはいかない~と、
官兵衛に恨みごとも言わず、これまでの事に礼を述べる二人。
これって、城を捨てて逃げる「村重との対比」なのかな?
遠大な布石とか?
【第5場:毛利軍 吉川元春の陣】
★秀吉軍の撤退を察知する毛利陣営。
五万の大軍に手も足も出ないことを喜ぶ元春。
捨てたのは城ばかりではない、
織田は播磨の地における信用も捨てたのだと論じる隆景(たかかげ)。
【第6場:高倉山 秀吉陣営】
★撤退する秀吉陣営の様子を複雑な表情で見つめる官兵衛。
その横にやってきた村重。「所詮は使い捨てか・・・」と呟く。
もはやキレる寸前の村重ですね。
このドラマの村重は、やはりオーソドックスに?
神経衰弱説を採用するのかな・・・。
【第7場:上月城内 勝久切腹!】
★何とかして吉川元春、小早川隆景に近づき、
積年の恨みをはらすべく刺し違えるつもりだ~と言う鹿介。
無駄なことはよせ、お前は生きろ~と説く尼子勝久。
七月五日、勝久は切腹。
★勝久の首と引き換えに、許される城兵。
小早川隆景の命により、毛利軍に護送される鹿介たち。
【第8場:鹿助無念】
★備中、甲部川付近にて、山中鹿介は処刑される。
行軍が一時停止、小休止している所を襲われる鹿介。
鹿介役の別所さん、最後の見せ場でしたね。(*^ー^)ノ
「処刑」というより、「騙し討ち」みたいな設定でしたが、
ここでヘタこくと鹿介がショボイキャラで終わっちゃうところですが、
死に方としては、かなり良かったんじゃないかと。
★首桶に手を合わせる小早川隆景。
「鹿介、おぬしだけは生かしておくわけにはいかぬのだ。
尼子再興、これにてしまいじゃ・・・」
不倶戴天の敵同士の毛利一党と鹿介。隆景の方も、
鹿介が刺し違える気でいる事も予想しているでしょうし、
鹿介自身に、その気が無かったとしても、
いつの日か、彼を担ぎ上げて、
また尼子再興をもくろむ輩が登場するかもしれない。
そんな尼子再興の象徴的存在とも言える彼を、
毛利一族が生かしておけるはずもなく・・・。
恨みのみで鹿介を殺したなら、
首桶を蹴り飛ばしても良さそうなもんですが、
そういう人物じゃないのよね、隆景さん。w
▼軍師官兵衛:第17回 見捨てられた城 第2幕