アライグマが消えた家 -21ページ目

時闇ノ城。

老人が花を育てていた

何故 人は花を育てるのか
また なんど花を咲かせるのか

人の一生をかけ 一年に一度咲く花を何回咲かせる事が出来るのだろう

自分の命とも言われる時間を費やし 花を育てる

命を吸い上げた花がまた時間とともに散る

気付いてしまえば真暗な闇でしかない。

でも本当は知っているのかもしれない

そこに意味などないし

意味を見出だす事が不毛なのかもしれない。

今日の理はまとまらない

閃きも時間が経ってから言葉にしても
はっとするものでは既に無くなっているからなのだ

時間はやさしくも残酷だ