アライグマが消えた家 -13ページ目

純白ノ漆黒。

黒はなんでも塗りつぶす

そして元には戻らない

黒は完結にして簡単なのだ

ただ本当に恐ろしいのは完璧なる白

純白は何にでも綺麗に汚れる始まりである

これほど狂気染みた事があるものか

かりに 真っ白なものに僕が少し血の赤をつけようものなら

端の端に少しだけ滲ませたとしても

誰もが その場所を見て 誰もが僕を呪うだろう

だから純白こそが真の闇なのだ。