101年前の関東大震災時に起きた韓国・チョソン人虐殺の犠牲者追悼式典が7日、東京都墨田区の荒川河川敷で行われました。主催は「関東大震災時に虐殺されたチョソン人の遺骨を発掘し追悼する会」、「一般社団法人ほうせんか」、「100周年追悼式実行委員会『百年』」です。

 

実行委員会を代表して追悼の言葉をのべたのは、「関東大震災時に虐殺されたチョソン人の遺骨を発掘し追悼する会」のシン・ミンジャさんです。地域にする人たちから「たくさんの証言を聞いて記録し」、「どこででもチョソン人がいたら同じようなことが起きていたことを明らかにできました」と語りました。

 

「殺されるかもしれない恐怖と殺してしまうかもしれない恐怖は背中合わせ」で「誰しもが『加害側』になりえる恐怖」を思い、「人として加害するものになるのか」という問いが何よりも大事だと訴えました。

 

ほうせんかの意思を継ぐ団体「百年(ペンニョン)の若者たちが虐殺の証言を凧(たこ)に書き、虐殺現場をめぐる「フィールドワークを行ったことを報告。メンバーたちが凧を実際に揚げ、チョソン人とわかると日本刀などで殺されていった現場から必死で逃れ橋から川へ飛び込んだ証言を読み上げました。

 

関東大震災時の中国人虐殺の実態を研究している大学4年生の座安黎香さん(23)が中国人虐殺遺族のメッセージを読み上げました。

 

「百年」のメンバーのひとり、たえさん(25)は昨年の100周年のときに、活動に参加するようになったといいます。「虐殺はデマから始まった。今の情報社会の中でもうそが出回るし、昔と変わらないところがある。外国人ヘイトもいま激しい。知らないことを学んでいくことが大事」だと話していました。

 

 

2024年9月8日付「しんぶん赤旗」より

 

 

阪神淡路大震災の時、関西のチョソン・韓国人は、関東大震災時のような事態が起るのではないかと恐れていたそうです。幸いそうしたことは起らなかったようですが、当時は関東大震災から約80年が経過していましたが、在日韓国・チョソン人の人たちは恐れていたようです。こうした心理を決して笑ってはならないと思います。