日本共産党の小池晃書記局長は28日夜、BSフジ「プライムニュース」で、裏金事件で岸田文雄首相が不出馬を表明したきっかけは、党組織全体が関与した「裏金事件と統一協会との癒着だ」と指摘。総裁選の候補が「党改革だ」と訴えながら、派閥のボス詣でをし、お伺いを立てていることについて「昔とほとんど同じことが繰り返されている」と批判しました。

 

小池氏は、自民党総裁選に名乗りを上げている人はいずれも安倍・菅・岸田政権を「党幹部あるいは閣僚として12年間支えてきた人たちだ」「この中でいくら表紙を付け替えたとしても、中身は変わらない。自民党という表紙そのものを取り替える必要がある」と述べました。

 

小池氏は「政治とカネの問題で始まった総裁選だが、結局、安倍派の裏金議員を公認するかしないかなど、どう処遇するかが焦点となってきている」と指摘。「信頼回復の第一歩どころか裏金議員を擁護する方向で進んでいる。これでは裏口ロンダリングだ」と糾弾しました。

 

国民民主党の玉木雄一郎代表が、政治資金として証明できないお金は納税義務があり、納税義務を果たしていないのが問題だと発言しました。小池氏は、5億8000万円もの裏金に「重加算税をかけて納税し、残りを返還させるべきだ」と述べた上で、「金を返せばいいという問題ではない。これは犯罪だ。返せば免罪されるものではない」と訴えました。

 

また、小池氏は「岸田氏の退陣が第1歩、第2歩が総裁選だとしたら、3歩目の臨時国会で議論をしなくてはいけない」とし、解散の前に、新首相が代表質問、予算委員会での一問一答の場に立つことを要求。「そのまま解散に突き進むのは許されない。政倫審もやらなくてはいけない」と述べました。

 

小池氏は、企業・団体献金の禁止を訴えられない自民党議員に対する特効薬は「共産党だ」とし、企業・団体献金、政党助成金を受け取らない共産党を伸ばし、「政治とカネ」問題を根本的に解決しましょう」と力を込めました。

 

党首選を予定している立憲民主党について話題となり、小池氏は「(自公政権が)集団的自衛権の行使容認に憲法解釈を覆した。それをもとに戻すことが(立憲民主党の)原点だ。」と述べ、「立憲主義」の原点に立ちかえるべきだと表明しました。

 

 

2024年8月30日付「しんぶん赤旗」より

 

 

やはりマスメディアは自民党の新総裁にはK・S氏になってほしいようです。彼だと「刷新感」が出せるからでしょう。私には電波メディアは視聴者に「予断と偏見」を持たそうとしているように思えます。