30年くらい前から大きな変化が起こっているように思います。ちょうど1970年代の前半を過ぎて、和服の女性が街の中で見かけなくなったことに匹敵するような変化だと思えます。当時の映像をみると、恒例の女性を中心にポツポツと和服を着た個性が写っていますす。よそ行きといったふうではなく、普段着のような感じでした。

 

特に21世紀に入ってから、スカート姿の女性を見かけなくなっています。そこまで言うのは大げさだとすれば、スカート姿の女性を見かけることが少なくなったとも言えます。仮に見かけるとしたら、ロングスカートを着用している人が多いように思います。脚が見えないため、ロングスカートを着用しているのではないかと思えます。膝から下が見えるようなスカートを着用している女性は、本当に少数派となっています。

 

そして現在では、パンツ姿やジーンズ姿の女性が多数になっています。こうした変化は街のみでなく職場でも起こっています。

 

病院の看護師さんは現在では動きやすいように、限りなく体操服に近づいたような服装になり、ナースキャップは院内感染の可能性があるということで、なくなっています。先日私が入院していた香大病院でもその通りでした。

 

また高校の女子の制服でも、スカートに代わりパンツ型を着用してもよい学校もあるように聞いています。

 

聞くところによると、パンツやジーンズを着用すると楽であり、スカートを着用する気にならないとか。わかるような気がします。

 

話は変わりますが、前日の日曜日の20時からNHK総合でオンエアされた「光る君へ」では、主人公のまひろ(後の紫式部)が赤いスカートのような着物を着用していましたが、あれは高松塚古墳の壁画に描かれた女性像にみられた、長い裳(も)のような服装が変化したものです。これは鎌倉時代には膝までの長さになり、戦国時代には腰に巻く程度の短さになります。そして江戸時代にはなくなってしまいます。