在沖縄米軍人による少女らへの相次ぐ性暴力事件が明るみにでたことを受け、犯罪容疑の米兵の一人が所属する米軍嘉手納基地の第2ゲート前(沖縄市)で28日夕、緊急抗議集会開かれました。

 

同市でサイレントスタンディングに取り組む「フラワーデモ In KOZA」の呼びかけで、県内各地から多くの人が集まりました。参加者は、花やメッセージボード掲げ、米兵犯罪を生む根源としての基地の撤去を望む思いや、心からの抗議の意を示しました。

 

フラワーデモを主催する女性は、「基地が集中する中部地区で犯罪が頻発し、どうしても黙っていることができなかった。私たちの怒りは米軍だけではなく、半年も県民、県に一切知らることがなかった日本政府、警察にも向けられている」と訴えました。

 

参加した市民や地方議員らがマイクを握ってリレートークし、沖縄市民の新垣邦雄さんは、1995年の少女暴行事件について当時の米大統領が来日を中止するほど日米安保体制を揺るがす事件だったと指摘。岸田文雄首相が23日に沖縄戦犠牲者の追悼に訪れた時、この大問題を知らなかったはずがないと糾弾し、「少女を守れなかった首相としての責任を謝罪すべきだ」と述べました。

 

女性の社会運動史を研究する玉城愛さん(29)は、2016年にうるま市の女性が元米海兵隊員に殺害された事件にふれ、「絶対に忘れないから」と誓った犯罪が再び繰り返されてしまったとして、「体が動かないぐらい(苦しかった)。悔しいと語りました。

 

 

2024年6月30日付「しんぶん赤旗」より

 

 

沖縄県内は再び抗議の声があふれているようです。米軍と日本政府が「協力」して、事件を隠蔽しようとしたことは明白です。そのため県議選は野党が多数派となりました。おそらく自民党は今回の「成功体験」を語り継ぐようになるでしょう。