何度聞いても「第2番」で「超絶技巧」を聴かせるバロックトランペットは素晴らしいです。1721年にブランデンブルク辺境伯クロスティァン・ルードウィヒ(プロイセン王、フリードリヒ2世(大王)の弟)に献呈されたことからこの名で呼ばれています。

 

バッハのケーテン時代の作品ですから、当時ケーテン宮廷にトランペットの名手がいたのかもしれません。あるいは他の宮廷楽団に所属していたけれど、バッハと親しかったトランペットの名手がいたのでしょうか。私は後者だと考えています。ケーテンの宮廷楽団はそれほど大規模な楽団ではなかったからです。

 

「他の宮廷楽団」はおそらくドレスデンの宮廷楽団であったと思います。当時、このドレスデンの宮廷楽団には名手がそろっていましたからです。リュートのワイス、フルートのベーム、ヴァイオリンのベラティーになどです。