藻岩(もいわ)発電所(札幌氏南区)建設へ強制連行された人権無視の「タコ部屋」労働で死亡したチョソン人や生活に窮した日本人たちの犠牲者を悼む「建立30年 藻岩犠牲者の碑」追悼式が23日、札幌市で開かれました。

 

「藻岩の碑を維持・普及する会」が呼びかけ、市民、チョソン学校の生徒など約50人が参加して、黙とうと供花をしました。

 

1934年から36年、約4000人の動員で建設された北海水力電気(現・北海道電力)藻岩発電所。犠牲者は80人を超えました。

 

井上勝生共同代表(北海道電力名誉教授)は、「藻岩発電所工事で市の電力と水が配給され、今も機能している。人権と平和のために碑前に誓おう」とあいさつしました。

 

毎年参加しているチョソン初中高級学校の教員は、「今も日本の政策によってチョソン人の状況はますます厳しくなり、生徒たちは一部の人びとに存在を疎まれ、高校無償化の除外や蔑視・差別の対象になっている」と指摘。「過去を風化せず厚生に語り継ぐことが最も大切。東アジアの真の平和と未来を担う子どもたちのためにも力を尽くしたい」と話しました。

 

アイヌの石井ポンペ氏があいさつし、伝統楽器ムックリの演奏で犠牲者を悼みました。

 

 

2024年6月26日付「しんぶん赤旗」より

 

 

犠牲となった日本人の中にはアイヌ民族の人も含まれていたのではないでしょうか。

 

例の「ネット右翼のマドンナ」こと、杉田水脈衆院議員の差別投稿があるかもしれません。しかし今回の碑には日本人も含まれているのです。対応が注目されます。

 

チョソンの民族学校の教科書は無償化されていないのです。このことに合理的な理由を見いだすことはできません。在日チョソン人であることを理由にした差別政策であるとしか言いようがありません。