東京女子医科大学(東京都新宿区)医学部の同窓会枠推薦入試の選考過程で、受験生側から寄付額を申告させていたことが24日、関係者への取材で分かりました。文部科学省は通知で入学に関する寄付の収益を禁止しており、抵触していないか報告を求めています。

 

関係者によると、同大では、3等親以内の親族に卒業生や在学生がいる受験生を対象に、同窓会組織「至誠会」が10人程度のを推薦する入試制度が実施されていました。同会に提出する推薦依頼書には、受験生の親族による大学や同会への寄付実績を申告する欄があったといいます。

 

制度は2018年から始まりましたが、同大は今年度から子女枠の推薦入試に同会が関与しない仕組みに変更。文科省は同大に対し、寄付を受け取った時期や金額の報告を求めています。

 

同大は「特定の個人に対し寄付を求めた事態はなく、文科省通達に違反している認識はない」としています。

 

同大を巡っては3月、至誠会から勤務実態のない職員に給与が支払われていたとして、一般社団法人法の特定背任容疑で警視庁から家宅捜索を受けていました。同大は不正支出の有無などを調査するため4月に第三者委員会を設置しており、7月末の報告を予定していました。

 

 

2024年6月25日付「しんぶん赤旗」より

 

 

私は「文系人間」ですから、医学部、とりわけ私大医学部に関しては詳しくありません。しかし私立大学の医学部入学に入学する際には「寄付金」という名のお金が必要であるとは聞いていました。それこそ普通の労働者の家庭では準備できないような額だそうです。ですから「3親等以内の親族」にまで範囲を広げて支払える寄付金の額を請求されるとあっては、キツいものがあります。

 

もしも3親等以内で卒業生や在学生がいたら、寄付金を出すであろうという読みをしているわけです。汚いです。