「皇族」とは「天皇家」を含む概念だと思っています。ですから将来には秋篠宮家が「天皇家」になる可能性があります。

 

それにしても「天皇」という存在は、どうしてこんなに長期に渡って日本国に存在するようになったのでしょうか。その答えは歴史学者の間でも確立されていません。実存が間違いないとされる「継体」以降の天皇で考えてみると、「倭国」の時代から数えても約1500年が経過しているのです。

 

私はむしろこの問題は「文化人類学」の範疇(はんちゅう=カテゴリー)に含まれるのではないのかと考えています。

 

それにしても皇族の人たちは、なぜあれほど「基本的人権」を剥奪されているのでしょうか。

 

結婚すら自分の愛する人とは結婚できない。政府や宮内庁が介入してくるし、国際結婚などだめだとか、必ず時の政権が介入してきます。

 

戸籍もない(代わるものとして「皇室典範」がありますが)、住民票もない、外出の自由もない。一人で買い物にも行けない。だいいち姓もない。とにかくいつもカメラやiスマホで撮影される。必ず誰かに見られている。こんな生活は皇室に生まれたら赤ちゃん時代から続けているのです。皇族に嫁いだ人は慣れるまで大変だと思います。これがマサコ妃の心身をむしばんだことは広く知られています。

 

ある学者によると、元は姓もあり「日本」が姓だったといいう歴史学者がおり、「倭」が姓だったという説を唱える歴史学者もいます。しかし「倭」とは「背が低い」とか「腰の曲がった」といった意味を持つため、「倭」が姓だったとは思いません。ただ天皇は人民に姓を与える役割があり、その代償として姓を失ったというのが、一番説得力があるように思います。

 

なお日本のメディアは、ヨーロッパやアラブの王室の次の国王のことを「皇太子」と呼称していますが、これは間違いで日本語では「王太子」が正しい呼称です。