さらに田村委員長は「働く現場で、女性は安上がりな労働者として使われ、男性は長時間労働でこき使われて財界・大企業が利益を上げている問題にもメスを入れる必要がある」と指摘。「家父長制に根差した古い考え方、財界・大企業の利益

最優先の社会とたたかって、ジェンダー平等を実現しよう」と呼び掛けました。

 

「米国と一体に戦争する国づくりが進められて怖い。7月7日には自衛隊基地のある高島市で『戦争準備の日米合同演習反対・あいばの大集会』が開かれます。平和をどうつくるのかと問われました。

 

田村氏は、滋賀県で軍服を着用し銃を携帯した自衛隊による通学路の歩行訓練や、日米共同訓練などについて「戦争国家づくりと一体だ」と指摘。米軍の統合防空ミサイル防衛(IAMD)の戦略が、自衛隊を米軍の指揮統制システムの組み込もうとする危険な狙いを紹介し、米軍に言われるままに軍事一辺倒で突き進む岸田政権の暴走を厳しく批判しました。

 

「最も問題なのは軍事一辺倒で平和外交の努力がないこと」と強調。4月に日本共産党の志位和夫議長が国会内で行った東アジアへの平和構築への提言の講演は、21カ国から大使や外交官らが参加して大好評だったと述べ、「アジアではASEAN(東南アジア諸国連合)が平和の地域づくりへと粘り強い外交努力をしている」と述べました。

 

田村氏は「ASEANは多様性を尊重し、対話の努力を続けている」として、昨年12月にインドネシアのASEAN本部を訪ねた際、年1500回もの会合を続けていると説明を受けたことを紹介。「軍事対軍事では危機はエスカレーションする。今こそ外交という大戦略を据えて、軍拡をやめるという道に踏み出すことが求められているのではないでしょうか」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 

入党懇談会では、田村氏が各テーブルを回りながら参加者とにこやかに懇談。参加した人が入党を決意するたび、次々とあたたかい拍手が起こりました。

 

 

2024年6月24日付「しんぶん赤旗」より

 

 

ASEANは1967年に発足した東南アジアの組織で、現在は10カ国が加盟しています。発足当時は反共産主義国家の連合といった色彩が強かったのですが、冷戦終結後、加盟国が増え現在は10カ国が加盟しています。欧州連合(EU)と並ぶ国家の連

合体です。志位和夫議長はASEANに東アジア3カ国(日本、韓国、中国)を加えた連合体を構想しているようです。

 

 

 

 

ASEAN(東南アジア諸国連合)は