陸上自衛隊は21日、米海兵隊との国内最大規模の共同訓練「レゾリューション・ドラゴン24」を7月28日~8月7日に、沖縄・九州などの自衛隊基地や在日米軍基地で実施すると発表しました。昨年に続いて陸自の垂直離着陸機V22オスプレイが参加します。

 

もともと北海道で行われていた同訓練は、昨年から沖縄・九州で実施され、2年連続となります。今回は、勝連分駐屯地(沖縄県うるま市)に今年3月に発足した地対艦ミサイル連隊が初めて参加します。

 

沖縄県のほか、日出生台(ひじゅうだい)演習場(大分県由布市など)、目達原(めたばる)駐屯地(佐賀県吉野ヶ里長)、健軍駐屯地(熊本市)、高遊原(たかゆうばる)分屯地(熊本県益城町)で実施。21日の日米合同委員会では、同訓練を実施するため石垣駐屯地(沖縄県石垣市)や与那国位屯地(与那国町)、キャンプ・ハンセン(金武町など)などを共同使用することで合意しました。

 

同訓練は、中国を想定し、南西諸島の離島を奪取してミサイル攻撃の拠点を構築する「遠征前前進基地作戦(EABO9」の具体化を図るのが目的です。

 

また陸自は同日、米陸軍との共同訓練「オリエント・シールド23」を7月18~26日に実施すると発表。矢臼別演習場(北海道別海町など)や饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県高島市)、伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市)などで実施します。米軍の高機動ロケット砲システム(ハイマース)の実写など、中国艦船への攻撃を想定した訓練を行います。

 

 

2024年6月23日付「しんぶん赤旗」より

 

 

四国を除いた本土の3島(本州・九州・北海道)さらには沖縄県を巻き込んでの大規模な演習が行われることになります。この演習を中国側はどのような反応を示すことになるのか注目されます。

 

いずれは自衛隊も台湾で台湾軍・米軍と演習を行うことになるのではないかと懸念されます。