日本共産党の田村智子委員長は19日、国会内で記者会見し、同日の党首討論で選択的夫婦別姓の実現を迫ったのに対し、岸田文雄首相が「さまざまな価値観がある」などと言って踏み出そうとしなかったとして、「明治時代の民法や『家制度』に根差した特定の古い価値観で選択的夫婦別姓の実現を妨害しているということが浮き彫りになった」と指摘しました。

 

田村氏は、同姓が強制されているために、女性の個人の尊厳を含む基本的人権の侵害が起きている事実に的を絞って追及し、岸田首相が「女性の不利益が生じている」と認めたと強調しました。

 

その上で、選択的夫婦別姓に踏み出さない理由として岸田首相が「家族の一体感に関わる問題だ」などと述べていることをあげ、「夫婦のうち95%で女性が氏を変えているのはなぜか。夫の家に女が入るから、女が名前を変えるのが当然とされている」「家族の一体感というのは家制度に根差した古い特定の価値観だ」と強調。「(不利益が生じている)事実を認めながら(選択的夫婦別姓の実現に)踏み出さない自民党の孤立がいよいよ明らかになった」と述べました。

 

 

2024年6月20日付「しんぶん赤旗」より

 

 

「選択的夫婦別姓」に岸田首相が後ろ向きなのは、自民党内の右派や極右派に遠慮しているのでしょう。とりわけ党内最大派閥の安倍派の意見に縛られているのが現実だと考えます。彼らの支持をなくしたら、岸田首相は失脚(=岸田降ろし)しかねない。それを恐れているのではないでしょうか。安倍派に支えられた政権、それが岸田政権だt言えます。