東京都にある五輪選手村(中央区、現臨海フラッグ)や神宮外苑再開発(新宿区、港区)などの大型再開発を主導する三井不動産グループ2者に、部局長ら幹部14人が天下りしていたことがわかりました。いずれも小池百合子知事が肝煎りで進める事業です。14人のうち8人が再開発事業を所管する都市整備局の元幹部で、元局長2人が含まれます。癒着の根深さを裏付けています。

 

三井不動産には都市整備局(旧都市計画局)元局長ら12人、三井不動産レジデンシャルに2人が天下りしていました。。局長級は「特任参与」、部局長級が「参与」「参事」などの役職で受け入れています。

 

元局長2人は都を退職後、都関連法人の社長・幹事長を経て、石原慎太郎知事時代に三井不動産に゛渡り゛ました。都市整備局元建築指導事務所長は22年、三井系2者にかけもち天下りしていました。

 

五輪選手村用地は、三井不動産レジデンシャルを代表とする大手不動産に都が近接地価の9割引いで売却したとして住民らが損害賠償を求めて提訴しています。樹木を伐採し超高層ビルを建設する神宮外苑再開発を巡っては、反対の声が広がっていますが、小池知事は強硬姿勢を変えていません。

 

天下りは、2000年以降の都幹部職員名簿、都公表の退職幹部の再就職名簿、各種退職会名簿を調べ、情報開示請求や、元局長など都関係者への酒害で明らかになりました。

 

 

2024年6月16日付「しんぶん赤旗」より

 

 

都を退職しても、オイシイ天下り先があるのでしょう。まったくうらやましいことです。

 

神宮外苑の競技場も再開発の予定なのでしょうか。ここは「世界歴史遺産」に立候補されてもよい場所です。1943年10月21日に「出陣学徒壮行会」が催された場所です。二度とあのようなことがあってはならないと誓う場所です。