イスラエル軍は7日、パレスチナのガザ地区で国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校をまた空爆しました。今回は北部シャティ難民キャンプにある学校。少なくとも3人が死亡し、15人が負傷しました。パレスチナ通信などが伝えています。

 

子どもの遺体 痛ましい光景 中部の被害 本紙に語る

 

イスラエル軍は前日に中部ヌセイラット難民キャンプにあるUNRWA運営の学校を空爆したばかり。UNRWAによると、この場で少なくとも35人が亡くなりました。

 

前日の殺害について救助隊のメディア担当者マハムード・パサルさんは「遺体はコンクリートの塊の下から収容された。遺体はちぎれていた。虐殺の痛ましい光景だった。子ども5人のもばらばらの状態でみつかり、ひとつの布に包まれて埋葬された」と本紙に語りました。

 

同校に避難していたアブヤセルさん(42)は、空爆されたのは午前2時ころで教室で眠っていたといいます。「イスラエル軍」から警告はなかった。天井や壁、窓が崩れ、人々は恐怖にかられて逃げた。私と8歳の息子は頭を負傷した」と語りました。

 

イスラエル軍はイスラム組織ハマスの戦闘員が学校にいたとしています。アブやセルさんは「私たちは民間人だ。どうかもう戦争をやめてくれ」と訴え、「イスラエル軍は米国製の兵器でガザの住民を殺している」と憤りました。

 

同じく学校に避難していたオンヤハメドさん(54)は「建物が突然自身のようい崩れた。建物が崩れる音が聞こえ始め、ほこりにおおわれたと言いました。彼女は「学校はハマスの拠点ではない」「子どもも女性も殺された。私たちが何をして、こんな悲惨な暮らしを強いられなければならないのか「と嘆きました。

 

UNRWAによると、今回のイスラエルとハマスの戦闘が始まった昨年10月以来、UNRWAの施設180以上が攻撃され、同施設に避難していた450人以上が殺害されました。                          

                                                  (秋山豊)

 

 

2024年6月9日付「しんぶん赤旗」より

 

 

イスラエルがこんなに頑迷にガザ攻撃を継続するのは、すべて米国のダブルスタンダードのせいです。バイデン氏はイスラエルに強く戦闘停止を呼びかけたりしたら、米国内のユダヤ系資本関係の支持を失ってしまうと考えているのでしょう。