自民党の杉田水脈衆院議員は26日付のX(旧ツイッター)の投稿で、離婚後も父母双方が子どもの親権者となる共同親権に関し、「法案を議論する有識者会議に極左活動家を入れているようでは絶対にダメです。公安の協力を得て、締め出せ!」などの意見を法務省に伝えたと書き込みました。法制審議会(法相の諮問機関)の家族法政部会での議論を念頭に、国家権力による言論統制を公然と迫る異常な主張です。

 

杉田氏は投稿で、自身が「極左」と判断する有識者の排除に関し、「全ての省庁に徹底してほしい」と主張。離婚後、子どもの親権をめぐって父母間の対立が解決しないのは、「左翼活動家をリストにして国民にしらしめる位やらないと(いけない)!」法務相に伝えました。

 

要綱案をまとめた1月30日の法制審の部会では、全会一致を慣例としているにもかかわらず、3人が反対、部会長を含む2人が棄権し、多数決で強行された経緯があります。

 

 

2024年3月31日付「しんぶん赤旗」より

 

 

「ネット右翼のマドンナ」こと杉田水脈氏が、今度は「赤狩り」を主張しました。公安警察の協力を公然と喚(わめ)き、「思想信条の自由」を反故にしてでも権力の介入を叫ぶとは・・。いまどきこのような主張をする人間がいるとは信じられないです。【追加分】これは「赤狩り=革命的左翼弾圧」にかこつけた「共産党シンパ」のあぶり出しも企んでいろと思われます。そういえば群馬県での「韓国・朝鮮人追悼碑」のことで「中核派」と「革マル派」の名前も出していました。この人物の今後の目標は「中核派」「革マル派」「ブント系諸派」「第4インター」「旧社青同解放派系」といった革命的左翼諸派にターゲットを移したということかも知れません。「在日韓国・朝鮮人」に対する攻撃は、リスクがありすぎると判断した可能性があります。相当数の非難がきているのかも知れません。それで「極左」に対するなら社会の同意を得やすいと判断したのかも知れません。

 

後ろ盾だった安倍晋三氏亡き自民党で、次期総選挙で果たして「比例ブロック中国地区第1位」の位置をキープできるかどうか注目です。このような危険な主張を繰り返す人物を自民党内に留めておくことは、決して自民党のためにはならないと思うのですが。

 

こうした危険な主張をしても公安警察に逮捕されないのは、戦後民主主義のおかげであることが、この人物は理解していないのでしょう。

 

このような危険な主張を行っても、自民党内から何一つ異論が出ないということは、自民党内にはこうした主張を容認する人物がいるということなのでしょう。杉田氏の主張は「軍事国家」に変貌しようとしている日本の、将来にはメディアを通して大衆に広めようとするイデオロギー攻撃を先取りしているのでしょう。