建設予定地であるなんせウィ諸島の自衛隊強化の一環で、防衛省は沖縄県うるま市石川に陸上自衛隊訓練場の新設を狙っています。これに大使、言質では保革を超えた゛島ぐるみ゛で反対の声が広がっています。言質を尋ね、住民の思いを聞きました。

(斎藤和紀)

 

建設予定地である同市石川地区のゴルフ場跡地。道を一本夾むと住宅地が広がり、福祉施設や公園も隣接しています。標高約200㍍の石川岳の麓(ふもと)に一氏、、」鳥の鳴き声が聞こえるほど閑静です。

 

防衛省は突如、2024年度予算案に訓練地を新設するための土地取得費を計上。地元にも何も知らされておらず、衝撃が広がりました。24年度中に用地を取得し、26年度に工事を行う計画です。

 

「なぜこんな場所につくるのか」。旭自治会長の石川修さん(71)は声を振り絞ります。「静かな住宅地につくるのはは反対だ。事前の説明もなく、住民のことを何も考えていない」と憤ります。

 

防衛省は、南西諸島に自衛隊強化の一環で、那覇市にに司令部を置く陸自第15旅団を師団に改編。それに伴って人員が増加するため、県内に3カ所ある訓練場を1カ所増やす計画です。同省は当初、ヘリの離着陸や空包射撃、夜間訓練などを行うと説明していましたが、反対の声が強まると「空包は使わない」「大きな音を出さない」などと説明を変更。しかし住民には不信感が高まっています。

 

予定地には「県立石川青少年の家」が隣接しています。宿泊学習や自然体験ができる施設で、小学生を中心に年間約4万人が利用。野外炊飯やキャンプファイヤーをして楽しみます。子どもが寝泊まりする宿舎から予定地は60㍍しか離れておらず、カレーをつくる炊事場からは目と鼻の先です。

 

同施設の」石原昌二所長は「ここは、10㌔以上も離れている米軍の実弾射撃訓練の音も聞こえる。すぐ隣で夜間訓練すれば、子どもは恐怖で眠れなくなる」と懸念。絶滅危惧種の「イボイモリ」や「クロイワトカゲモドキ」が生息し、夏はホタルが見られるとして、「震動や騒音を伴う訓練が行われれば動物への影響は大きい。ここは子どもが自然に触れ、想い出をつくる価値ある施設だ。訓練場をつくれば妨げになる」と怒りをあらわにします。

 

 

2024年3月17日付「しんぶん赤旗」より

 

 

思っていた通り、防衛省は南西諸島の要塞化に関連した訓練場を設けるつもりのようです。これは設置に反対しなければなりません。これ以上、「陸上自衛隊」という名の「日本陸軍」の好き勝手にやらせてはならないでしょう。