この民族差別排外主義者は悔い改めることもなく、たびたび自身のブログやX(旧ツイッター)に、在日韓国・朝鮮人やアイヌ民族に対する差別書き込みを繰り返している。どうして在日韓国・朝鮮人が日本に住んでいるのか、またアイヌ民族に対して、かつての松前藩や明治政府がどのような対応を行ってきたのか。また在日・朝鮮人に対して日本政府がどのような態度をとってきたのか。全く考慮していないようである。

 

在日韓国・朝鮮人は戦前から出身地の朝鮮半島で日本統治によりよい仕事がないために、日本国内に移住してよりよい収入を上げようとして日本国内に移住してきたものである。そして日本の敗戦後、混乱が続く朝鮮半島、また、すでに日本国内で生活基準ができていたため、出身地である朝鮮半島への帰国を諦めて日本国内で居住するようになったのである。その上、日本政府による差別政策は現代に至るまで続いているのである。民族系学校に対する欧米系学校との差は明確であろう。

 

しかも許されないことは、1959年前後から日本政府や共産党を含む各政党、マスメディアによるチョソン「礼賛」キャンペーンを繰り広げて、チョソンを「地上の楽園」として紹介していた。チョソン戦争(チョソンでは「祖国解放戦争」と呼称する)による徹底的な破壊にあったチョソンがわずか5,6年程度で立ち直ることなど無理なことは、敗戦後の日本の経験から明らかであろう。在日韓国・朝鮮人のチョソン(チョソン民主主義人民共和国のこと)への移住をチョソン総聯や日本赤十字社と一体カして推し進めたことにより、今日にいたるまでに多くの行方不明者を出しているのである。日本政府としては、在日・朝鮮人の生活保護率の高さや貧困ゆえ犯罪者の多さがあり、厄介者払いの意味も含んでいたと思われる。この事業により約9万3000人の在日朝鮮・韓国人がチョソンへと渡った。少数であるが日本人配偶者もチョソンへと渡っている。しかし彼らはチョソンで、資本主義体制での生活を送っていたことにより「異分子」として「監視対象」とされ、抑圧された生活を余儀なくされた。あるいは強制収容所に入れられたか、またが餓死したと思われる。

 

またアイヌ民族に対しても、松前藩による統治の時代から、埠頭な物々交換により搾取され続けたのであり、こうした中で「アイヌの英雄」とされるシャクシャインの蜂起が起こったのである。「明治」になっても旧「土人保護法」により、日本人(大和民族)と比較して差別としか言いようのない政策がとられたのである。アイヌ民族は国際連合では、日本国内の少数民族とされている。そのことを認めていないのは日本政府である。

 

こうしたことを考慮もせず、差別書き込みを繰り返す杉田水脈氏は札付きの民族差別排外主義者である。しかも驚いたことに、彼女が所属する自民党は彼女に対して何の党内処分も行っていないのである。こうした差別的言動は決して自民党の綱領とはなじまないはずである。自民党執行部に対し、ただちに杉田水脈衆院議員に対して厳重な処分を科すように求めるものである。