子どもと教科書全国ネット21は10日、第27回総会を東京都内で開き増した。各地の活動を交流し、子どものための教育とよりよい教科書を実現するための方針を決めました。

 

■谷谷陽子事務局次長が2023年度の活動のまとめ案と24年度の方針案を報告しました。

 

平和、教育予算増額、憲法、子どもの権利条約に基づくきょういく施策などを求める取り組みを強調。よりよい教科書を実現するために教科書検定と採択の改善を求め、今年採択がある中学校教科書では侵略戦争賛美、「憲法改正」推進の教科書を採択させないことを訴えました。

 

奈良教育大学付属小学校の教育課程への攻撃について「民主教育の根幹をゆるがす攻撃」と位置付け、批判の声を大きく広げることが求められると述べました。

 

地域からの発言では、教職員や保護者、市民の意見が反映された民主的な教科書採択にするために、学習会や教育委員会への要請・陳情などに取り組んでいることが語られました。また、日本の侵略戦争を美化する歴史教科書を採択させようという政治家などの動きが各地から報告され、それを許さないための取り組みが語られました。

 

愛知教育大学の久保田貢教授が記念講。日本国憲法が侵略戦争への反省から生まれたことを多くの学生・青年は知らないと美羽からの体験から語り、「憲法を守ってきたこれまでの運動に自信を持つと同時に、青年層に体系的な学びの場を」と強調しました。

 

新事務局長に■谷さんを選出しました。

 

 

2024年3月11日付「しんぶん赤旗」より

 

 

やはり教科書検定は廃止するべきです。教科書に対する国家権力の介入を許してはなりません。