「国会が終わって5日時に帰宅して本をよんでいれば、お金はかからない」ー。衆院政治倫理審査会に出席し、゛反省゛を口にした武田良太元総務相(二階派)ですが、「文芸春秋」3月号でこう語り、裏金づくりに無反省な姿を示していました。

 

武田氏の発言は萩生田光一前自民党政調会長(安倍派)、加藤勝信元内閣官房長官(茂木派)との鼎談(ていだん)で語ったもので、衆院政倫審の開催前に行われました。3氏は「会合費」「人件費」「手土産代」などに必要だとして、表に出せない支出もあると開き直りました。

 

武田氏は、「当選回数が増えていめば、自分なりの『シンクタンクを形成していかなければならない。そのための費用も手当てしなくてはならない」と正当化。加藤氏も「さまざまな行事に参加したり、有権者から政策課題を聞くのにも人手が必要」と述べました。

 

萩生田氏は、「立件されなかったのに、検察が期待値を上げたことで、『この人たちは悪いのに助かった』みたいに思われるのは、すごく理不尽な話」と語り、「党内からも『処分、処分』と言われて・・・」「゛いけにえ゛を出さないと終わらないような雰囲気」と恨み節を口にしました。

 

萩生田氏は、おととしまでの5年間で政治資金収支報告書に不記載の裏金額が2728万円に上りあす。「事務所の引き出しに保管していた」と秘書に責任転化し、衆院政倫審に出席しませんでした。

 

また、野党が求めている企業・団体献金の全面禁止について「民間企業にとっては政治に携わるための参加費」(萩生田氏)と否定しました。

 

3氏の発言からは、企業・団体献金の温存に固執し、裏金づくりに全く無反省な姿勢が浮き彫りです。

 

 

2024年3月11日付「しんぶん赤旗」より

 

 

3氏ともまったく反省していません。許されないことです。

 

萩生田氏は政倫審出席を拒否したようですが、もう1人出席していない人物がいます。それは下村博文氏です。これはおそらく出席者を党内で決定する過程で除かれたと思われます。それは一部報道によると、一度安倍氏により裏金づくりを廃止するよう提起されましたが、再び復活するようになった、その過程を承知していると思われるからです。だから政倫審に出席したら、もしかしたら自民党にとって不利な発言を行う可能性があるからだということでした。