共3月10日は、戦前戦中は「陸軍記念日」でした。この日は1905年3月10日に大日本帝国陸軍が日露戦争において、奉天会戦に勝利して、奉天城に入場した日に当たり、翌1906年から「陸軍記念日」として祝われました。ただ、日露戦争では、203高地を攻め落とす際に、おびただしい戦死者を出しています。このことが「乃木希典無能論」の根拠となっています。

 

また戦中の1945年3月10日に起きた「東京大空襲」は、日本の「陸軍記念日」を意識して行われたという説があります。

 

また5月23日は「海軍記念日」とされていました。この日は日露戦争で起こった「日本海海戦」で、日本の連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を壊滅させた②として祝われました。

 

しかしロシアを含む日本以外の国では、「日本海海戦」は「対馬沖海戦」と呼ばれています。確かに海戦が起きた場所は、日本海の最み西部にあたり、どう考えても「対馬沖海戦」と呼ぶのが適当と思えるのです。この「日本海海戦」という呼称には、日本海は日本のものだ、日本の内海だという意味をもり込んでいるようで、あまり適当とは思えません。