沖縄県議会は7日、防衛省がうるま市石川地域のゴルフ場跡に陸上自衛隊の訓練場の整備を計画していることについて、岸田文雄首相や木原稔防衛相などの対し白紙撤回を求める意見書を全会一致で可決しました。

 

意見書はゴルフ場跡周辺について、「完成な住宅地であり、近くの石川岳など自然環境に触れられる場所として県民から親しまれている地域である」と指摘。隣接する県立石川青少年の家には、自然体験学習の場として年間4万人もの児童らが訪れていると述べています。

 

その上で訓練場が整備されれば、住民生活に影響を与えかねず、子どもたちの学びの場の確保に支障をきたす恐れもあると強調。速やかに計画を白紙撤回するよう求めています。

 

訓練場をめぐっては、ゴルフ場跡池を抱える石川地域の旭自治会などが中心になって当初から反対運動を展開。玉城デニー知事は2月17日の木原防衛相との会談で「賛同しかねる」として、白紙に戻すよう強調しました。

 

うるま市の全自治会が加入する自治会連絡協議会や、合併前の旧石川市の元市議20人余りが保革を超えて結成したOB会も計画断念を求めています。

 

これらの声に押される形で自民党県連が白紙撤回を求めると表明し、中村正人市長も沖縄防衛局に白紙撤回を要請していました。

 

 

2024年3月8日付「しんぶん赤旗」より

 

 

県議会が自民党会派を含めて全会一致で白紙撤回を求める」決議を採択した異議は、非常に大きいと思います。沖縄県内の保守勢力まで、ゴルフ場跡地に自衛隊訓練場を整備することに反対していますが、裏返すと条件さえ良ければ、陸自訓練場整備に賛成するであろうことが考えられます。別の場所を示された時の県内の保守勢力の姿勢が心配されます。