政府・自民党は1日、政治資金パーティー収入の真相究明に背を向け、説明責任を果たさないまま、国人のくらし破壊と大軍拡の2024年度予算案の衆院での質疑をウチュ機って、強行採決を主張しました。日本共産党の宮本徹議員は「審議打ち切りは疑惑かくしだ」と強く抗議し、真相究明と予算の徹底審議を要求。立憲民主党は「政倫審と同時刻に予算委集中審議を開くのは予算の審議軽視、裏金幕引きだ」と予算委員長の解任決議案を提出。採決強行の動きに強く反対しました。

 

裏金事件をめぐり、衆院政治倫理審査会(政倫審)では同日、安倍派(清和政策研究会)事務総長を務めた西村康稔・前経済産業相と松野博一前官房長官らが出席し、質疑を行いました。「派閥運営にかかわっていなかった」(西村氏)など責任逃れの答弁を繰り返し、証人喚問などの必要性が一層明らかになりました。

 

一方、小野寺五典予算委員長が、予算案の採決を職権で決めたことに抗議し、立憲民主党は同委委員長の解任決議案を提案しました。立民の山井和典議員が趣旨弁明を行い、「質疑を打ち切り、政倫審と同時刻に(予算委)集中審議を開く委員会運営は予算審議を軽んじる」主張しました。

 

日本共産党の宮本徹議員は本会議で賛成討論を行い、裏金事件の真相究明と金権腐敗の一掃が「政治への信頼を回復する上で、今国会に課せられた最大の使命だ」と指摘。質疑を打ち切り、予算案採決を迫る岸田首相の姿勢を「真相究明に背を向け、裏金事件の幕引きを狙う言語道断だ」と批判しました。

 

 

2024年3月2日付「しんぶん赤旗」より

 

 

昨日は午後から予算委員会が開会されたため、政倫審の開始時刻が遅くなりました。かなり無理がある日程だったと思われます。故意にこのような時間設定にされたように思えるのです。

 

政倫審では肝心な部分に質問が及んだら、なぜか明確な返答がなくなります。これは証人喚問開催の必要があります。