日本相撲協会は23日、東京・領国国技館で臨時理事会を開き、元横綱白鵬の宮城野親方に大使、弟子の幕内北青鵬(22)=本名アリリューナー・ダワーニンジ、北海道出身=が暴力行為を繰り返していた責任を問い、監督義務違反などで委員から無役の年寄へ2階級降格と報酬減額(3カ月、20%)の懲戒処分を科すことを決めました。北青鵬に関しては、理事会の提出された引退届を受理した上で、引退勧告に相当する懲戒だったと確認しました。

 

元白鳳が師匠の宮城野部屋については、3月の春場所は所属する伊勢ヶ浜一門によって支障代行に任命された親方が部屋を監督。4月以降は当面の間、宮城野部屋を同一門が預かって元白鳳を師匠、親方として指導、教育を行うことを検討します。相撲協会によると、処分を言い渡された宮城野親方は「師匠として重く受け止め、深く反省している」などと述べました。

 

相撲協会の役職で年寄は、定年後に再雇用される参与を除けば最下位に当たります。降格は相撲協会の7段階の処分で解雇、引退(退職)韓国に次いで3番目に重い。

 

北青鵬はモンゴル生まれ。札幌市育ち。2020年春場所初土俵。身長204㌢の大器で期待されましたが、弟弟子に対して顔面や睾丸(こうがん)を平手打ちするなど、日常的に悪質な暴行を加えていたことが問題視されました。

 

 

2024年2月24日付「しんぶん赤旗」より

 

 

相撲部屋での暴力行為は、過去に厳しく禁止措置がなされたと思っていましたが、まだ根絶されていないようです。

 

角界だけでなく、様々なスポーツの場でも、こうした暴力行為が行なわれている可能性があります。日本のスポーツ界の宿痾(しゅくあ)と呼ぶべきものなのかも知れません。