ツイッター(現X)で自身を中傷する投稿に「いいね」を押されて、名誉感情を侵害されたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、自民党の杉田水脈衆院議院に220万円の賠償請求を求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(安池亮介裁判長)は8日付で、杉田議員側の上告を棄却する決定を出した。限度を超えた侮辱行為だったとして、杉田議員に55万円の賠償を命じた2審東京高裁判決(2022年10月)が確定した。

 

最高裁が「いいね」を押した行為に対する賠償責任を認めるのは極めるのは初めて。裁判員5人の全員一致の判断で小法廷は「上告理由に当たらない」とだけ述べた。

 

2審判定によると、元TBS記者の男性から15年4月に性暴力を受けたと訴えた伊藤さんに対し、ツイッター上で「枕営業の失敗」などとする複数の匿名投稿があった。杉田議員は18年6~7月、こうした投稿25件に「いいね」を押した。

 

2審判決は杉田議員が当時、伊藤さんに批判的な投稿を繰り返していたと指摘。肯定的な感情を示すため行われたものと優に認められる。伊藤さんの名誉感情を優先した」と結論付けた。

 

 

2024年2月9日付「毎日新聞」電子版より

 

 

なぜこの人は人を傷つけるような言動を繰り返すのでしょうか。この人の人権感覚は「大日本帝国憲法」のままでストップしているのではないかと考えこんでしまいます。差別者に対する特効薬はありません。本人が悔い改めない限り、また差別事件を繰り返すでしょう。