自民党の杉田水脈衆院議員は3日、Xの投稿で、多くの市民の反対を押し切って撤去された群馬県立公園・群馬の森(高崎市)にあった朝鮮人労働者の追悼碑について「嘘(うそ)のモニュメントは日本に必要ありません」などと書き込みました。歴史修正主義やレイシズム(人種差別)をあおるもので許されません。
杉田氏は、群馬県が追悼碑の撤去を終えたと伝える新聞記事を引用し、「本当によかった」と述べ、「日本国内にある慰安婦や朝鮮半島出身労働者に関する碑や像もこれに続いてほしい」と主張しました。
杉田氏は、別の投稿で「京都にある徴用工像」の画像を添付し、「私有地ということで、撤去できない状態」「こちらも早く撤去できればいいのですが」などと記しました。
杉田氏は、これまでもアイヌや在日コリアンに対してヘイトスピーチ(差別扇動)を繰り返し、昨年9月に札幌、10月に大阪の量法務局が「人権侵犯」と認定していました。
岸田文雄首相は1日の参院本会議の代表質問で、過去の杉田氏の差別的言動を問われ、「個々の議員の言動について、政府の立場からコメントすることは差し控える」との答弁にとどめ、杉田氏の差別的発言や歴史修正主義的発言を事実上、黙認しました。
2024年2月5日付「しんぶん赤旗」より
こうした差別発言を繰り返す国会議員に対して、自民党はなんらの処分を行っていません。こうした言動を繰り返す議員を抱えていることは、自民党にとっても良いことはないと思うのですが。
何にも「問題なし」とするのであれば、自民党内にもこうした発言を認める空気が党内に蔓延していると思われます。
自民党がこうした民族差別排外主義者・歴史修正主義者の国会議員を処分出来ないのであれば、自民党にはこうした人物が多いと言われても仕方がありません。
いずれにせよ、今までは安倍が後ろ盾になって「中国衆院ブロック1位」の位置を保つことができていましたが、次期衆院選でこの位置を保てるかどうか注目です。