岸田内閣は31日、小森卓郎総務政務官(衆院石川1区)と加藤竜祥国土交通政務官(衆院長崎2区)を事実上更迭しました。両氏が所属する自民党安倍派は同日、政治資金パーティー収入の不記載をめぐり政治資金収支報告書を訂正しましたが、その確認作業の過程で両氏の政治団体による不記載が判明しました。

 

小森、加藤両氏は同日、それぞれ松本剛明総務相と斉藤鉄夫国交相に辞表を提出し、受理されました。小森氏は70万円分、加藤氏は10万円の不記載があったとして、いずれも同日、報告書の訂正を届け出たといいます。小森氏は記者団に「不記載の認識はなかったが、政治不信を招きおわびする」と表明。加藤氏も「記載の不備をおわびする」とのコメントを出しました。

 

「赤旗」日曜版2022年11月6日号のスクープが発端となり、同党の各派閥による政治資金パーティー収入の不記載による裏金づくりが判明し、政治資金規正法違反事件に発展しました。安倍派の政務三役では、昨年12月、岸田政権の方針を受け、閣僚4人、副大臣5人が一斉に辞任。ただ、政務官については自身の不記載などを精査して進退を「自主判断する」することになったため、辞任したのは佐藤啓・前財務政務官1人だけでした。

 

派閥幹部が説明責任を果たさず、政府や自民党が対応を議員任せにし、調査も後手に回っているもとで、新たな政務官2氏の裏金発覚と辞任という事態に発展したもので、岸田文雄首相=同党総裁の責任が問われます。

 

 

2024年2月1日付「しんぶん赤旗」より

 

 

何だか安倍派以外にも、まだまだ裏金つくりをやっている政治家がいるのではないでしょうか。摘発の手を緩めてはなりません。