岸田文雄首相は29日の衆院予算委員会で、地元・広島の支援者らがつくる任意団体が開いた首相就任を祝う会(2022年6月)について、脱法的な手法だと批判されました。

 

同祝う会は、実際には経理や受付を岸田事務所の関係者が担っていたことなどから「実際は、岸田事務所あるいは岸田後援会の政治資金パーティーだ」として脱法的手法を批判されましたが、岸田首相は「純粋な祝賀会だ」「法に従って行った会だ」などと述べました。立憲民主党の大西健介議員への答弁です。

 

大西氏は、会の主催団体が広島第一選挙区支部(代表・岸田首相)に約3200万円を寄付し、会の受付や経理は岸田事務所が行っていたと指摘し、「実態は岸田事務所あるいは岸田後援会の政治資金パーティーだったのではないか」と追及。そうであれば、政治資金規正法違反に政治資金パーティーとして収支を記載しなければならないとして、政治資金規正法違反の疑いがあると指摘しました。

 

会では岸田首相の色紙と著書が配られただけで飲食の提供はなく、1万円の金額に対価性があったかどうかも問われます。

 

岸田首相は、事務所が会を手伝ったことは認めつつ、「事務所が会を主催したという指摘はあたらない」と弁解しました。

 

 

2024年1月31日付「しんぶん赤旗」より

 

 

政治資金パーティーの新たな手段です。他の国会議員や地方公共団体の長や地方議員たちも模倣するかも知れません。

 

また「しんぶん赤旗」が、このように他党の政権に対する質疑を紹介するのは異例なことです。立憲民主党に対する何らかのシグナルかも知れません。