在沖縄米海兵隊=第3海兵遠征軍(司令部・沖縄県うるま市のキャンプ・ゴートニー)は26日、普天間基地(同県宜野湾市)で司令官交代式典を行いました。あらたに就任したターナー司令官は離島を拠点に対中軍事作戦を行う新たな作戦構想「遠征前進基地作戦」(EABO)に言及し、「自衛隊も似たような概念を持っており、共同で実行可能だ」と述べました。

 

自衛隊は沖縄本島に加え、鹿児島。奄美大島・宮古・石垣・与那国といった先島地域に基地を開設し、長射程の地対艦ミサイル=敵基地攻撃能力の配備を進めています。今後、こうした離島の基地を足場に日米共同作戦が進化する可能性を示唆したものといえます。

 

EABOは、中国沿岸部の離島に対艦ミサイルなどを配備した小規模部隊を分散配備して中国海軍などを抑止する作戦構想で、昨年11月にEABOを主任務とする第12海兵沿岸連隊が沖縄に創設されました。

 

ターナー氏は南西部地域での自衛隊の地対艦ミサイルなどの配備は「いいニュースだ」と絶賛。「海兵隊は、いつでも自衛隊とともに作戦をを行う準備ができている」と強調しました。昨年、初めて日本で実施した「アイアン・フィスト」をを今年も日本で実施することを明らかにしました。

 

罪沖縄海兵隊の一部のグアム移転については、予定通り、今年から開始すると明らかにしました。

 

「第3海兵遠征軍」とは

 

米海兵隊は地球規模の「即応部隊」=いわゆる゛殴り込み゛部隊と位置付けられています。戦闘部隊は指揮・航空・地上・兵站(へいたん)各部からなる「海兵空地任務部隊」(MAGTF)として厚生され、その最も大きな単位が「海兵遠征群」です。

 

第3海兵遠征軍(ⅢMEF)は「在沖縄海兵隊)は「在沖縄海兵隊」とも呼ばれますが、沖縄だけでなく日本本土、グアム、ハワイ、などを拠点にしており、インド太平洋地域を足場にしています。

 

第3海兵遠征軍は、三つのMEFのうち、唯一、米本土以外を拠点としており、ベトナム侵略戦争やイラク・アフガニスタンの先制攻撃戦争などに参戦。殺りくと破壊に加担されてきました。

 

また、自らを「太平洋戦域における即応部隊」と位置づけ、その任務は「地球規模の即応」だとしています。そこに「日本防衛」は一言もありません。日本政府は、そのような部隊を「抑止力」だとあがめ、巨額の税金を投入して県民の民意と貴重な生態系を圧殺して名護市辺野古の新基地建設にまい進しています。

 

 

2024年1月27日付「しんぶん赤旗」より

 

 

海兵隊は部隊の最前線で戦う部隊であり、ノルマンディー上陸作戦や沖縄戦、朝鮮戦争時のインチョン上陸作戦も最初に上陸した部隊です。「エイリアン2」の中でも「宇宙海兵隊」という名称でエイリアンの巣があると思える惑星の基地に入ります。