沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で政府が大浦湾側の地盤改良工事に着手してから一夜明けた11日、現地では、新基地建設阻止の不屈のたたかいが続きました。海上ではこの日も、護岸建設のためのケーソン(コンクリート製の箱)などを置く海上ヤードの建設や埋め立て用土砂の搬入が行われました。

 

10日に海上ヤード建設のため海への石材投入に従事していた台船は、約180度向きを変えた後、同県本部(もとぶ)町塩川地区から新たな石材を運搬してきたガット船(砂や医師を運ぶ船)が横付けされ、午前10時10分ごろ、台船への石材の積み替え作業が始まり、その後断続的に石材投入ご行われました。現地では石材の粉塵がもうもうと立ち上がっていました。作業は午後4時ごろ終了しました。

 

「ヘリ基地反対協議会」海上行動チームによると、同ガット船は10日の午後に大浦湾に入っていたといいます。石材には洗浄された形跡が見当たらず、環境汚染の恐れがあります。

 

海上で抗議活動をしていた「ヘリ基地反対協議会」カヌーチームの西正美さん(70)は、着工強行は「とんでもない国の暴力としか言いようがない。県民の民意を踏みにじるもので原のそこから怒っている」と話ました。

 

約10年来、兵庫県西宮市から定期的に辺野古に通い続けている住田一郎さん(76)は「新たな気持ちだ。(工事が)始まっても、どこまでも諦めずに阻止に向かう。これは沖縄だけの問題ではなく本土の問題だ」と語りました。

 

「工事をやめろ」「民意を尊重しろ」「海をこわすな」ー。米軍キャンプ・シュワブゲート前では座り込みにとる抗議活動が続きました。

 

参加した嵯峨富美子さん(72)は、着工について、新基地建設反対の民意が「示され続けているのに、よくもやってくれた。絶対に許さなという声を挙げていかなければいけない。わたしたちは絶対に諦めない」と力を込めました。

 

 

2024年1月12日付「しんぶん赤旗」より

 

 

デニー知事を先頭に、国家検量の横暴に負けない沖縄の人達に敬意を表したいと思います。

 

着せ事実を積み重ねて「既成事実」を作り上げるのは、日本政府の常套(じょうとう)手段です。また反対運動に中に不断傑を持ち込み、運動を分裂するように持って行く可能性に注意しなければならないと思います。