会見右翼団体・日本会議の機関誌『日本の息吹』Ⅰ月号で「安倍元総理が成し遂げられなかった憲法改正を実現する」(自民党の髙鳥修一衆院議員)など自民党、日本維新の会、国民民主党がそろって改憲を主張しています。

 

自民党の古屋圭司同党憲法改正実現本部長は、改憲に向けた講演会で1200回以上開催し、世論作りをしてきたと強調。「衆参三分の二の賛同を得て、国民投票に持ち込み、戦後初めての憲法改正にチャレンジしたい」と主張しました。

 

自民党の加藤勝信同党憲法改正実現本部事務総長・元官房長官は、「自民党としても、国民世論を喚起す(る)」とし、「会員の皆様には、是非それぞれの地域での活動に参加していただくことをお願いしたい」と述べました。9条改憲に強い執念を燃やす日本会議と岸田政権が一体となり、改憲策動進めていることを示すものです。

 

゛第2自民党゛を公言する維新の会の馬場伸幸代表は「近年の安全保障環境の悪化や自然災害の頻発(ひんぱつ)を踏まえれば、一刻の猶予もありません」と主張しました。災害に乗じて改憲を図ろうとする火事場泥棒ともいうべき暴論です。「維新の会は国会の内外で改憲論議の先頭に立ち、一日も早く国民投票が実施されるよう全力を尽くして参ります」とも述べ、改憲の゛先兵゛としての姿勢を改めて示しました。

 

国民の玉木雄一朗代表は、今年中の改憲を実現したいのであれば「我々がまとめた案をベースに、憲法改正条文案を3月までにとりまとめ、通常国会会期末の6月に発議をめざすべき」と改憲議論の加速を主張しました。同党の榛葉賀津也幹事長も「『対決より解決』で、憲法改正議論を先導していきます」と主張しました。

 

 

2024年1月8日付「しんぶん赤旗」より

 

 

自民党や維新は当初から改憲を方針としていましたから、そういう政党なのだと思っていました。しかし国民は一見労働者の見方のようなふりをして、自民党を助けるところが醜悪です。こと憲法問題に関しては、公明党が「悪政クァルテット」の中でも一番弱い部分です。支持団体の創価学会員の意見を無視できないのでしょう。