「市民」が議員を選ぶこと

これは先々週の月曜日のことでした。
NPO支援をやっているNPOの人たちとお酒を酌み交わしているとき、ひょんなことから地方議会・地方議員の話になりました。「地方議員は変わらなければいけない」という自説を展開していると、そのなかのひとりが「それはわかおくん違うよ、構造的な問題だよ」と言ってきました。ということで、激論が始まりました。
＜激論の一部始終＞
・わかお「構造的な問題ってどういうことですか？」
・相手「それは地方議会が相対的に権力がないっていうことが問題なわけで個々の議員が悪いわけではないんだよ」
・わかお「うーん、そうですかね？」
・相手「そうだよ、その構造が変わればおのずと議員のメンバーも替わってくる。それに議員の行動様式も変わるはずだよ」
その場にいたわかお以外の4人全員がうなずく。
・わかお「それは確かだと思うんですけどね。でもさっきの個々の議員が悪いわけではないというのは納得できないですね」
・相手「いやいや、それは構造的な問題にすべて起因するわけだよ」

このあたりで、わかおのアドレナリンがみなぎってきました。

・わかお「ただですね、言わせてもらえば構造を変えるのもその議員たちなわけですよね？特に議会のあり方なんていうのは、議員の聖域の部分がありますし。それにその議員を選んでいるのも我々有権者ですよね？」
・相手「そういう部分ではトカゲのしっぽ切り的なジレンマはあるね」
・わかお「それに、すぐその構造的な問題が改善されるとは思いません。地方議会の権限なんて言ったら、それはかなり時間のかかる国政レベルの話です。現状の構造のなかで、最大限彼らが仕事をしているかはほんとに検証しているんですか？僕は彼らがその制度いっぱいまで仕事をしているとは思えないんですが。そうなったときに、彼らに現状の制度内でめいっぱい仕事をしてもらうように監視するのが市民の役割ではないですか？」

ここで全員を納得させました。
よしっ。

っていうか、市民活動している人からこんな稚拙なことばを聞くとは思いませんでした。彼らは市民活動しているなかでもいわゆる一流の部類に入る人たちです。こんなことをしていたら、社会一般に存在する「公共は官のもの」というお上意識が変わる見込みはないだろうなぁと思ったり。
そういう意味では、ちょっと衝撃でした。
僕が、NPOに最初から入ることを嫌がっているのは、この辺の人材の不足が明らかだからです。政策提言型のNPOっていうのは、かなり優秀な人材がNPOに入らない限りむつかしいだろうなぁというのが実感です。そういうものを創りたいという思いはあるのですが、いまの僕には何ともしがたいのもまた事実ですし。

まぁ雑感を書き連ねました。